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2021年10月22日

校友会、20・21年度入学生座談会を実施 学生と教員、卒業生らが意見共有

 2020、21年度の入学生を対象とした同期生座談会が16日、駒場Ⅰキャンパスで行われた。主催は東京大学校友会、後援は東大本部と東大教養学部、さつき会(東大女子卒業生・女子学生同窓会)。入学年度ごとの2部に分かれて開催され、それぞれ20人程度が参加し、大学生活について意見交換をした。森山工総合文化研究科・教養学部長ら教員と、校友会幹事などの上級生・卒業生もディスカッションに加わったほか、21年度入学者の部では藤井輝夫総長が学生と直接意見を交わした。時折笑いも起きつつ、学生や教員、卒業生が互いの意見や目標を共有する機会になった。

 

 21年度入学者の部では、全体懇談会とテーブルごとのセッション2回が行われた。全体懇談会では、藤井総長がUTokyo Compass(2026年度までの藤井総長任期中の活動方針)について簡単に説明した後、大学生活に関する意見を求め、回答した。参加学生は「主題科目の国際研修にかかる費用が高い。奨学金を増やしてほしい」「オープンキャンパスが通常通り行えない中、大学のウェブサイトを見る受験生が多いと思うが、余白が少ないなど見づらい」などといった意見を出し、それぞれ「サポートを考えたほうが良い。プログラム全体を確認して無理のないように工夫してみたい」「UTokyo Compassでも外部に伝えることを頑張っていく趣旨がある。改善の余地はあると思う」と答えた。前期教養課程のプログラムに関わる事柄については、森山総合文化研究科・教養学部長も意見や事情を述べた。

 

 テーブルごとのセッションは学生4〜5人と教員ないし校友会副会長1名、上級生・卒業生など1名で行われた。セッションごとにトークテーマが設定されたほか、学生が個人的な学生生活における悩みを直接教員に伝え、アドバイスや意見を聞いた。参加者からは「(8月に実施された)総長対話に参加して、東大の授業などの在り方に対する学生の考えに興味があって参加した。学生の意見はもちろん、森山総合文化研究科・教養学部長をはじめ先生方にも直接意見が聞けたので良かった」(20年度入学者)、「交流する機会の少ないクラス以外の人の、大学に対する意見や今置かれている状況を知ることができて刺激になった」(21年度入学者)という声が聞かれた。

 

 藤井総長は20年度入学者座談会に参加できなかったため、ビデオメッセージを寄せて「20年度入学生は全てオンラインの受講を経験した学年だった。このようなイベントを通じて、学内交流の機会を持ってほしい」と述べた。20年度入学者座談会は全体懇談会の代わりにセッションを4回実施した。座談会は、同日に行われた東京大学ホームカミングデイに合わせて行われた。

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