東大は5月10日、大和証券グループ本社とパートナーシップ協定を締結した。金融・資本市場に関わる教育・研究で協働し、社会と経済の発展、より良い未来社会の実現を目指す。

　協定では①スタートアップ企業の育成・支援②国際教育・交流促進③フィンテック分野（先端技術が活用された金融サービス）での実用化を視野に入れた共同研究─での連携強化のほか④金融リテラシー向上のための教育活動⑤金融・資本市場を通じたフロンティア開拓に向けた共同研究―を予定する。

　大和証券グループは、修士・博士号の取得を目指す海外からの自然科学系学部生を対象とした夏季集中探究プログラム「The University of Tokyo Research Internship Program（UTRIP）」を支援するなど、両者はこれまでも連携してきた。16 年には起業を見据えた学生の技術系プロジェクトを支援する東京大学本郷テックガレージを共同で設置。フィンテック分野を含む次世代の投資・金融サービスの創出・実用化を目的とした社会連携講座を開設し、共同研究も行っていた。