東大は2月14日、大学入学共通テストの結果に基づく2023年度入学試験(前期日程)第1段階選抜結果を発表した。文Ⅲでは第1段階選抜が実施されなかった。
山本隆司入試実施委員会委員長は、文Ⅲの倍率は3.02倍で、予告倍率の3.00倍との差がわずかだったため第1段階選抜を行わなかったと説明。文Ⅲ志願者の成績は最高点884点、最低点189点、平均点736.77点だった。第1段階選抜が実施されなかったのは、21年度入試の文Ⅱ以来で2年ぶり。
合格者最高点、平均点ともに全科類で前年度から上昇。特に文Ⅰでは合格者平均点が前年度比50.20点と大幅な上昇を見せた。合格者最低点は理Ⅱが最も高く711点だった。第1段階選抜倍率が3.5倍から3.0倍に変更された理Ⅲでは、合格者最低点が前年より111点上がり640点だった。
結果は同日の東大ウェブサイトでの掲載に加え、本年度から導入されたウェブ出願システムで出願者本人にも通知された。2次試験受験者はウェブシステム上の受験票などのPDFファイルを24日までに印刷し、試験当日に持参する必要がある。
2次試験は25~27日(27日は理Ⅲのみ)に行われ、3月10日に合格者が発表される。