東大は1月24日、新型コロナウイルス感染症流行に伴う学内の活動制限レベルをレベルAからBに引き上げた。同日には駒場Ⅰキャンパスにおける警戒ステージもステージ・イエローからオレンジⅠに変更された。いずれも1段階の引き上げで、10月4日に1段階引き下げられる以前のレベル、ステージに戻った。
今回のレベル引き上げは21日から東京都などでまん延防止等重点措置が適用されたことなどを受けたもので、6段階のうち制限のないS、23日までのAに次ぐ3番目のレベル。レベルAの下では感染対策を講じた上で学内での課外活動実施が認められていたが、レベルBでは公式な大会や行事への参加を控えている団体の、参加に向けて不可欠な活動のみが許可される。公式な大会や行事を予定していない団体の場合は原則として学内の施設で活動することができない。
12月13日からは各キャンパスで入構制限が緩和され、建物外であれば学外者を含めて制限なく入構できる状態となっている。制限が緩和された際に公表された文書では、入構制限の緩和は「当面の間の臨時的な特別措置」であり、感染状況によって再び制限が実施されることもあるとされていたが、今回のレベル引き上げに合わせた再強化は実施されなかった。東大は東京大学新聞社の取材に回答し、再強化を実施しなかった理由を「現在は建物への立入可能な者を限定するなど、各建物や施設の立入及び利用のところで規制・管理が行われている」ためとした。