東大は3月5日、昨年9月24日に制定されたいわゆるスポーツ憲章である「東京大学スポーツコンパス」(コンパス)についてウェブサイトに掲載した。東大の構成員が「スポーツに関するビジョンを共有し、その実現に向けてアクションをとれるようにする」ことが目的。
コンパスは、「スポーツを享受することはすべての人の権利」としながら、具体的に多様性の尊重や学内組織の連携向上を目指す。スポーツをすることだけでなく、スポーツを見ることや支えることなどもスポーツに関わる活動として明記し、プレイヤー以外にもベクトルを向ける。東大ではスポーツ・健康科学に関する啓発教育を行うほか、学際的な研究に努め、新たな理論を創出するとした。コンパスを通して、多様な構成員の意見を取り入れながら、課外活動の環境整備に務め、大学を超えて人間的な成長を促す。
コンパスは2022年度下半期より作成が開始され、東大の理事などにより構成される東京大学スポーツ憲章起草タスクフォース(TF)によって制定された。TFは約3年間の起草の過程で、スポーツを研究する学科や、東京大学運動会の主将主務、パブリックコメントを通じて東大の学生、教職員や卒業生など、多様な構成員と対話を行ったとする。
TFの座長を務めた津田敦理事・副学長は、昨年10月に行われたイベントで、コンパスの内容も重要だとしつつも、「制定されるまでの道のりでできた我々のネットワーク、コミュニケーションが最も大きな財産だ」と話した。