外で遊びにくくなってから、そろそろ2年。お出掛けはまだ気が引けるけど、おうちで少人数ならいいのでは? 今回は東大卒の食文化研究家スギアカツキさんに、親しい誰かと楽しく作るためのレシピを聞いた。
旅するお好み焼き
どんな状況でも大切にしてほしいことがあります。それは、「世界を広げる好奇心と実行力を持ち続けること」。新型コロナウイルスによって世の中の在り方は大きく変化していますから、どんな手法であっても良いと私は考えます。まだまだ慎重さを求められる状況下でも、人と楽しくつながれておいしさを分かち合える料理こそが「お好み焼き」だと考えました。
ご自身の「家庭の味」を再現したり、故郷のテイストや食材を取り入れるのも良いでしょう。関西人の父と江戸っ子の母に育てられた私は、牛すじと下町風焼きそばを組み合わせてみました。
お好み焼きで旅をする。そんな食遊びでレジャー気分を味わってみてはいかがでしょうか?
【材料例(4人分)】
お好み焼き粉 200g 卵 6個(※2個は生地用、 4個は目玉焼き用) 水もしくはだし 粉に合わせた規定量 キャベツ 8枚程度 ネギ 1/2本 おでん用牛すじ串 1パック(2本入り) 紅しょうが 大さじ2 焼きそば 1玉 ソース お好み量 マヨネーズ お好み量 青のり、かつお節 お好み量 ※具材はお好みのものを自由に選ぶのが今回の醍醐味です! |
【作り方】
(1)大きめのボウルに卵2個を割りほぐし、お好み焼き粉と水を加えて混ぜ合わせる。
(2)キャベツ、ネギ、紅しょうがを細かく刻み、牛すじは串から外して小口切りにして(1)に合わせる。
(3)ホットプレートもしくはフライパンを使う。焼きそばを焼いた後に、(2)のお好み焼きと目玉焼きを焼く。お好み焼きは両面をしっかり焼き、目玉焼きはやや片面だけ焼き半熟に仕上げる。
(4)お好み焼きが焼きあがったら、ソースやマヨネーズなどで味付けをして、目玉焼きと焼きそばを合わせれば完成。
記者が挑戦
高校の友人と挑戦。キャベツの切り方やソースの掛け方、長く付き合っていても互いに知らないことばかり。好き嫌いの擦り合わせもお好み焼き作りの醍醐味(だいごみ)だ。
試食してみると、牛すじの食感がぷるんと楽しく、サクサクのキャベツと引き立て合っていた。箸休めの焼きそばもお好みソースがなじんで美味しい。半熟の黄身をぷつりと割って、絡めて食べるのもまた一興。
具もトッピングもお好みだから、お好み焼き。いろいろな地域からの友人を招いて、ご当地お好み焼きパーティーを開くのもおすすめです。