東大の2次試験まであと5日。多くの受験生は追い込みを掛けていることでしょう。2次試験では、文系と理系で会場が異なります。今回は文系の試験会場の注意点についてお伝えします。
※この記事は、2018年公開の東大新聞オンラインの記事に加筆修正を加えたものです。
文系の2次試験は駒場Ⅰキャンパスで行われます。京王井の頭線の駒場東大前駅東口(渋谷方面の改札です)を出てすぐに正門があり、入試当日の朝は正門の横に予備校関係者がずらりと並んでいます。電車は大変混み合うため、渋谷など駒場周辺に宿を取っている人はキャンパスまで歩くのも一つの手でしょう。その場合は、当日迷子にならないように一度実際に歩いてみましょう。
駒場キャンパスの内部や周辺にはコンビニなどが少なく、売り切れてしまうことが予想されるため、昼食は朝のうちに買っておく方が良いと思います。
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トイレは各建物にありますが、トイレの数や暖房の効き具合は建物によって差があります。以下、各建物の特徴を並べていきます(昨年度の情報のため今年度とは異なる可能性があります)。
1号館
正門から入って正面の建物です。比較的小さな教室が多いので大教室よりは落ち着く人がいるかもしれません。トイレは1階と2階に2カ所ずつあります。当日は案内があると思いますが、教室の数が多いのでよく確認しましょう。古い建物なので暖房の効きが悪い教室があります。逆に効き過ぎていて暑い場合もあるので、調節のできる服装にしておくといいでしょう。
5号館
正門から入って左奥の7号館の奥にあります。少々分かりづらいところにありますが、比較的新しい建物です。トイレは各階に1カ所ずつありますが、1階のものが一番広いです。机と椅子がつながっていて少々不便で、机と机の間隔も狭くなっています。
7号館
正門から入って左奥のピロティがある古い建物で、大きめの教室が多いです。トイレは各階男子トイレか女子トイレのどちらかしかないので注意しましょう。5号館と同じく机と椅子が繋がっていて、机と机の間隔が狭く、机は狭い上に傾いています。しかも椅子が硬く、背もたれが小さいので、背中が痛くなりやすいです。あまり良い環境ではないので、昼休みはストレッチをするなどして体を休ませましょう。
11号館
1号館の左にある建物です。トイレは1階にしかなく、数も少ないので混雑する可能性があります。椅子が硬く冷たいです。
12号館
正門前ロータリーを左の方へ行き、広場の横にあります。古くて小さい建物で、トイレは1階にしかありません。椅子が硬いです。
13号館
12号館の向かい、広場の横にあります。トイレは1階と2階にあり、「これぞ大学」という感じのする大教室があります(中小教室もあります)。大教室だとリスニングが聞きづらかったり黒板の字が読みづらかったりします。音が小さい場合は遠慮なく試験官に申し出ましょう。
900番教室
正門ロータリーを左に曲がって正面にある建物です。講堂なのでかなり広い教室で、トイレは1カ所しかありません。トイレが混んで大変なので、トイレにはタイミングを見計らっていきましょう。後ろの方の席だと音が反響してリスニングの音声が聞き取りづらい場合があります。
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試験終了後には、受験生が駅に押し寄せるので、駅・電車内の混雑は覚悟しておきましょう。混雑防止として受験する建物ごとに解散時間が異なり、長時間待たされる建物もあるので、1日目は2日目の試験科目の参考書を持ってきておくと待ち時間を有効に使えるでしょう。
ここまでさまざまなことを書いてきましたが、実際のことは当日になってみないと分からないこともあります。ただ、事前にイメージしておくことが重要であり、想定外をできるだけ減らしておくと当日焦ることが少なくなります。下見をしておくとよいでしょう。良い気分転換にもなります。
当日は想定と違ってもパニックにならないように。上に書いたように、机が狭かったり椅子が硬かったりして落ち着かない気分になることがあると思いますが、そういうときは一度深呼吸をして気持ちをリセットしましょう。また、真ん中の人が外に出るときは隣の人がいちいち席を立たなきゃいけないことが多いです。面倒ですが、それでいちいちストレスをためるのも良くありません。小さなことが気に掛かって集中が切れてしまうかもしれませんが、「全然集中できていない」と思えば思うほど焦ってきます。寛容な精神で試験に臨むと良いでしょう。