受験生の皆さん、センター試験本当にお疲れさまでした。2次試験まであと1カ月、ここからがいよいよ正念場ですね。このコーナーでは、皆さんが2次試験を突破し、晴れて合格をつかみとることができるよう教科ごとに2次試験との向き合い方のアドバイスをしていきます。今回は、英語に関するアドバイスです。
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東大英語は文理共に120分、問題も全問共通だ。要約問題や長文読解、リスニングや文法問題など幅広く出題され、まさに総合力が問われる。ただ、東大英語を攻略するための一番の鍵は時間だろう。何といっても東大英語の難しさはその時間的制約の厳しさにあるといえる。そこで今回は、時間的戦略を中心に直前期の勉強ポイントを二つご紹介したい。
一つ目は、時間配分。東大英語の特徴として、試験開始後45分が経過したところでリスニング試験が行われる点がある。ここで重要なのは、リスニングが始まる前後の45分それぞれで何をどこまで解くのか、である。記者の場合、解答に要する時間が比較的安定していた大問5番(長文読解)と大問4番(文法問題・和訳問題)をリスニング前までに解き終えることを目標とし、リスニング後に他の大問に取り組んだ。自分に合った解答順序を決め、本番を意識しながら過去問に取り組もう。一方で試験本番は、残りの問題に悪影響を与えないためにも、設定した時間以内に解き終わらなかった大問を途中で切り上げる勇気も時には大事だと思う。
二つ目は、解くスピードを上げること。個々の問題に効率よく取り組み、想定通りの時間配分で解き進められるようにトレーニングを積もう。ここでは、直前期の対策が特に有効だと思う分野について説明していく。まず長文読解は、時間制限を設けながら毎日英語の長文に触れることが大切だ。それに加え、単語帳を読み込んだり、過去問演習をする中で意味が分からなかった語法をノートにまとめて常に確認したりして、語彙を補強すると良い。リスニングも、毎日何かしらの英語音声を聴くことで耳を英語に慣らそう。記者は、息抜きにYouTubeで自分の好きなスポーツの海外実況を毎日見ていた。自由英作文は、過去問に何年分も取り組むことでどんなテーマでも自分の思考を素早く英語にまとめる訓練が効果的だ。他の分野も、自らの課題や弱点に応じて勉強法を工夫することで、万全な状態で試験に臨んでもらいたい。(文Ⅰ・1年)
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