受験生の皆さん、センター試験本当にお疲れさまでした。2次試験まであと1カ月、ここからがいよいよ正念場ですね。このコーナーでは、皆さんが2次試験を突破し、晴れて合格をつかみとることができるよう教科ごとに2次試験との向き合い方のアドバイスをしていきます。今回は、地理歴史(地歴)についてのアドバイスです。
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地歴の試験は2日目の午前、2科目を150分で解く。試験開始と同時に各問題を見渡し、解けそうなものから順に解くのが鉄則といえる。各大問に要する時間が均等になるよう時間配分できると理想的だ。ただし世界史は第3問が一問一答形式であることが多い一方、第1問では20行程度(1行は30字)の大論述を課される。そのため世界史選択者は「世界史の第3問を、試験開始と同時に10分ほどで片付ける」「世界史の第1問は最後に回し、1時間以上かけてじっくり仕上げる」などと決めておくと効率的かもしれない。こうした時間配分の感覚を養うには、日頃から過去問を2科目150分で解く他ない。
世界史の第2問や日本史、地理で肝となるのが、数行単位の簡潔な記述。書き直す時間を無駄にしないためにも、下書き用紙でなく問題用紙の余白でいいので、文章の骨子を書き出してみてから実際の解答用紙に書き込む癖を付けるといい。「また」「そして」など語調を整えるだけの語は、なくても文意は変わらないので、字数を稼ぎたい場合以外は使わないことを勧める。
簡潔な記述のためには正確な暗記が重要だ。東大の場合そこまで細かい知識は要求されないだけに、受験生間で細かい知識面での差が付きにくく、少しのミスが命取りになる。自分が苦手とする暗記事項や、過去問で頻出している事項については、あらかじめノートなどにまとめておきたい。試験会場で本番直前に見返すことで、ど忘れを防止できる上、不安を解消して冷静に試験に臨めるだろう。(文Ⅲ・2年)
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