受験生の皆さん、センター試験本当にお疲れさまでした。2次試験まであと1カ月、ここからがいよいよ正念場ですね。このコーナーでは、皆さんが2次試験を突破し、晴れて合格をつかみとることができるよう教科ごとに2次試験との向き合い方のアドバイスをしていきます。今回は、理科に関するアドバイスです。
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理系は2日目の午前に150分間で理科2科目を受ける。配点はそれぞれ60点。時間制限は厳しく、問題は記述式だ。記述の練習をすること、自分に合う時間配分を見つけることが合格の鍵となる。
時間制限の厳しい理科では要領よく記述することが重要だ。例えば物理の途中過程を長々と書いていては時間も解答スペースも足りない。根拠となる法則、その法則を表す数式、そこから得られる結論の3項目を記せば十分だ。過去問を解きながら効率的な記述スタイルを確立しよう。
時間配分も点数を大きく左右する。例えば2018年の物理では第2問の電磁気学が難化し、「手も足も出なかった」という声も聞かれた。こうした問題に手間取り、簡単な問題に手を回せなくなるのはもったいない。「物理は一つの大問に25分以上かけない」といった見切りをつけながら過去問に取り組もう。
東大入試は難解で見慣れない問題ばかり出題されるように思われがちだ。しかし近年、理系数学や理科では高校教科書レベルの基本的な問題が多く出題されるようになった。2次試験直前でも浮足立つことなく、腰を据えて使い慣れた参考書と問題集を開いてみよう。(理Ⅰ・1年)
【受験生応援2019】
センター失敗談 国語と数学は侮るな! 試験後の切り替えも勝負