受験生の皆さん、センター試験本当にお疲れさまでした。2次試験まであと1カ月、ここからがいよいよ正念場ですね。このコーナーでは、皆さんが2次試験を突破し、晴れて合格をつかみとることができるよう教科ごとに2次試験との向き合い方のアドバイスをしていきます。今回は、国語についてのアドバイスです。
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国語は文系・理系共に最初に受験する科目。文系は試験時間150分で大問4問構成、理系は100分で3問構成だ。文系には例年大問4番に随想が課せられる。一見時間には比較的余裕があるように感じられるが、要求される思考量が非常に多いため時間配分を意識しながら解き進める必要がある。例えば文系の記者は、まず古文・漢文を合わせて60分以内で解いた後、評論文→随想の順で現代文を80分で解くことを目標としていた。
第1問は評論文だ。例年数問の小問記述を経て100字以上120次以下の大論述が待ち構え、最後の小問が漢字の書き取り、という構成になっている。まず大切なのが、漢字の書き取り問題で確実に点を取ることだ。国語に限らず、東大の問題といえども確実に正解できる問題が必ず存在するので、ここでのミスを極力減らそう。論述問題に関しては、本文の言葉を闇雲に切り取り繋ぎ合わせるのではなく、筆者の主張とその根拠の因果関係・意味段落における傍線部の位置関係等を追うことで内容を把握した上で、自分の言葉で端的に解答する練習を積もう。
第2問は古文・第3問は漢文だ。東大の古漢は単語の意味や現代語訳、本文内容を問う論述問題等のスタンダードな問題が万遍なく出題される。ただし、文系の問題は理系よりも数問多く出題されるので注意が必要だ。基本的な単語や句法、文法を押さえていれば解くことができる問題が多いので、文系・理系問わず基本事項をしっかり定着させることで得点に結びつけやすいと言える。試験まで1ヶ月を残した今、単語帳などを使い基礎の抜け漏れのないよう最後まで確認を続けよう。
文系専用の第4問は随想だ。論点が読み取りづらく苦戦する受験生も多いのではないか。文章によっては抽象度が非常に高く、言わんとしていることが分かりにくいが、傍線部の表現と似た表現が現れる箇所を探したり、筆者の主張や心情と事実の因果関係を丁寧に追うことで解答の糸口を見つけよう。過去問演習を通じて出題者が求める思考のプロセスに頭を慣らすのが効果的だ。(文Ⅰ・1年)
【受験生応援2019】
センター失敗談 国語と数学は侮るな! 試験後の切り替えも勝負