これまでずっと勉強してようやく臨んだ東大入試。受験から解放されたら我慢していたあれこれに取り掛かりたい人もいるだろう。しかし、合格後 1カ月弱は入学手続きや引っ越し手続きなど、さまざまな手続きが必要だ。どのような日程で東大生の仲間入りができるのか。スケジュールをよく確認して新しく始まる生活に備えよう。
合格発表、入学手続き
合格発表 3月10日
入学手続き(郵送) 3月11日〜15日(必着)
正午ごろ、東大のウェブサイトなどに合格者の番号が掲載され、午後0時半ごろから、本郷キャンパス法文1号館と2号館の間で合格者番号の掲示が行われます。午後には合格者にレタックス(電子郵便)で合格通知書が送られます。
東京大学新聞社では、全ての合格者の受験番号が掲載された『合格記念号』を合格当日の午後2時ごろ、本郷キャンパスと、駒場Iキャンパスの駒場コミュニケーション・プラザ南館にて販売予定です。合格の記念品として、ぜひお買い求めください。
2次試験終了後に配られる入学手続き書類を期限内に郵送します。入学後に履修する初修外国語はここで決め、クラスも初修外国語に基づいて決まります。
後日、手続き完了の知らせと諸手続きに必要な書類が送られてくるので、大切に保管しましょう。
東大女子のためのオリエンテーション(女子オリ)
3月25・26日
女子オリは学生自治会による新入生女子向けのイベントで、駒場Iキャンパス11 号館にて開催される予定です。例年200人ほどの新入生女子が集まるため、女子が少ない東大でも多くの女子と知り合う絶好の機会です。東大OGの講演会や食事会などが企画されており、新入生同士の交流はもちろん、東大生の先輩に、授業やサークルなど入学後の東大生活について話を聞くことができます。
諸手続き
理科 3月28日
文科 3月29日
科類ごとに駒場で手続きをします。例年混雑するので、早めに来ておくといいでしょう。
1号館で各種書類の受け取りや提出を行います。シラバスなども配布され、初修外国語で決まるクラスも知らされます。
手続き後、前年度入学の同じクラス(上クラ)からオリ合宿の説明があり、夜にはオリ合宿に先立った懇親会(プレオリ)を開くクラスもあります。
1号館を出ると、にぎやかなサークルの勧誘が待っており、これをテント列と呼びます。精力的な勧誘に負け、なされるがままテントを回っていると、列を抜けた時は数時間たっていた、なんてことも。新歓用にメールアドレスやLINEを交換することも多いので、個人情報の管理には十分気を付けてください。
学部ガイダンス、サークルオリエンテーション
理科 4月1日
文科 4月2日
午前中、教務課や教員から、施設利用や履修上の注意などが説明されるガイダンスがあります。午後はサークルオリエンテーション。各サークルが教室にブースを構え、新入生は各ブースを回ってサークルの説明を受けます。諸手続き後のテント列とは異なり、新入生が自主的に、興味のあるサークルの説明を聞きに行くことができるのが特徴です。ビラなどを参考に、見に行くサークルを事前に絞っておくといいでしょう。
オリエンテーション合宿
理科 4月2・3日
文科 4月3・4日
上クラの企画の下、クラスごとに1泊2日の旅行に行き、親交を深めます。行き先は日光、山中湖、箱根など東京近郊の観光地が多いです。上クラは、前年の夏から下見や話し合いを重ね、準備を進めています。初めて会う人といきなり寝泊まりすることになりますが、戸惑いつつもほぼ全員が参加。合宿中に自治委員、五月祭・駒場祭連絡係などのクラス委員を決めたり、上クラと履修について相談したりします。
授業開始
4月5日
4月12日の入学式を前に、授業が始まります。最初の授業では、講義の概要や単位認定・成績評価について説明されることが多いですが、いきなり講義を開始する授業もあります。「鬼」や「仏」といった教員の評判が流布するのもこのころ。単位の取得しやすさや課題の分量、評価の厳しさによって評判が付けられます。しかし、履修する授業はあくまで自分との相性や興味の有無など、さまざまな要素を見て総合的に決める必要があるでしょう。
入学式
4月12日(→東大の入学式は、なぜ12日開催なのか)
入学式は日本武道館で行われます。入学手続きが終了すると送られてくる書類に入場券が入っており、これを使うと入学者以外に2人まで入場できます。式典は例年1時間20 分で、総長の式辞や応援歌の斉唱、入学生の総代による宣誓などが行われます。会場は3000 人を超える新入生の熱気と高揚感で包まれています。武道館近くの靖国神社には満開の桜が咲いており、春の陽気と共に、東大生になったと実感することでしょう。
※この記事は、受験生応援号の記事を転載したものです。本紙では、他にもオリジナル記事を公開しています。
【受験生応援2019】