東大は1日、データサイエンスや情報技術に関する教育基盤を整備する「数理・情報教育研究センター」を設置した。数理・情報教育のカリキュラムを体系化し、全学的な教育を推進する。
数理・情報教育推進の意義を、東大は「数理と情報の能力の重要性は、文系分野含むさまざまな分野で急速に広がり、これらの能力を持つ人材の育成は喫緊の課題」と説明する。設置されたセンターは4部門に分かれ、対象の学生にあった教育を実施する。
「数学基礎教育部門」は数学の基礎的内容を体系化し、1~4年生を対象に一般教育を行う。「応用展開部門」などは主に大学院生に向け実践的なデータサイエンス教育を実施する。
同センターは情報理工学系研究科が責任部局となり、総合文化研究科・理学系研究科・工学系研究科・数理科学研究科・情報学環が参画。他大学や産業界、東大の他研究機関と連携し、実践的な教育の普及に努める。
文科省は昨年12月に数理・データサイエンス教育強化の方針を公表し、東大は拠点校の一つに選ばれていた。今回のセンターはその方針を実現したもの。
この記事は、2017年2月14日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。
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