2021年07月03日

【100行で名著】誰のための報道か——角南圭祐『ヘイトスピーチと対抗報道』

 ♪今すぐ走り出したいのに 止まれと言われ 歩けと言われ 転んだだけで見捨てられて——(浜田省吾『独立記念日』) ◇  「転んだだけで見捨てられ」るのが高校生ならば、転んでもいないのに見捨てられるのが現代日本に暮らすマイノリティーである。  角南圭祐『ヘイトスピーチと対抗報道』(集英社新書、2021年)は、こうした現状を直接取材した著者が、マイノリティーを脅かす差別と、それを「中立報道」
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