気が付けば、吸収している文化の9割は日本のメディアだった。次第に親近感と憧れが湧き、いつかは絶対に日本に住みたいと決意。特殊目的高校の一つである外国語高校に入学し、英語と日本語を学んできた。実際に、取材には流ちょうな日本語で応じてくれた。外国語の勉強が功を奏し、東大の学部英語コース特別選考に合格。日本に住むという夢を果たしてから2年が経とうとしています、と笑みをこぼした。
文化をただ消費するだけでなく、吸収して自分の創作活動の勉強材料にもしてきたと話す。中学生の頃から絵を中心に創作を続け、独自の世界観を徐々に作り上げてきた。大学生になり服装が自由になると、身にまとう物にもその世界観は具現化されるようになった。服は自己実現の手段であり、内なる自分の世界と向き合わせてくれる鏡でもあると語る。日本の地でその世界観はどんな変容を遂げていくのだろうか。【仁】