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2025年3月2日

【キャンパスのひと】表現を受容する器をつくる 林洸さん(文I・1年)

【キャンパスのひと】表現を受容する器をつくる

 

 あまり口にしない言葉だがと前置きして、「運命的だった」と俳句との出会いを振り返る。中学入学直後、通りかかった俳句部から勧誘を受け、その場で入部。俳人でもある教師から直接指導を受ける週3回の句会で俳句の奥深さと向き合った。17音に毎回新たな挑戦を詰め込み続けて6年間。部長として俳句甲子園全国4連覇を果たすも校内からの反響は大きくはなかった。俳句が10代に共感されない現状を肌で感じ、文学と芸術が社会と接する場を学ぶために法学部への進学を見据える。

 

 東大では2024年12月から同校出身の友人と「前衛陶芸部」発足へと動く。年月を積み重ねた駒場で、表現者が集まり伝統に制限されず受容・発信を行う「フラットな場」を目指す。SNSでの交友とも従来のサークル的な「閉じた環境」とも異なり、代謝を繰り返しながら広がり続ける。具体的な活動は構想段階だが、課題は人員集め。「表現の器」の形を模索する日々には、芸術とその先の社会へ真摯(しんし)に向き合う姿があった。【戸】

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