「日本一の大学にはどんな人がいるのか知りたかったんです」。好奇心から東大を目指した。中高の頃からずっと憧れていた海外を見るため、学部1年の12月から約1年間休学し旅に出た。
米国では海外大に通う友人を訪ねて5都市15大学で擬似生活を送ったり、ハーバード大学や韓国のソウル大学へ短期留学したり、バックパック片手にヨーロッパ18カ国を訪れた。海外生活で幾度と聞かれた“Where are you from?”。遠く離れた異国の地で偶然同じ時代に生まれた人間と出会い、“I’m from Japan.”と答える体験は、日本をアイデンティティとして向き合わせた。
日本から脱出して世界を見たいと始めた旅だったが、世界中の人の日本への好評価を目の当たりにする中で、コンテンツ大国 Japan に誇りを持つことができ、“I’m from Japan.”と言えることを幸せに感じた。現在の夢はハリウッドで働いてアカデミー賞作品を作ること。日本人として、世界を視野に突き進む。【桃】