航空宇宙工学とコンピューター科学、二つの修士号を取得したあんどうさん。新たに文系領域を勉強したいと思い、博士課程に進んだ。現在はプログラマとして働きながらAI監査について、学びを深めている。
学内のマンホールがバラエティに富むことに興味を持ち、学際情報学府の学生が主に参加する「東京大学制作展」ではマンホールのふたを写し取ったTシャツを制作した。本郷キャンパスにある約550個のマンホールのふたを一つずつ撮影していると「東京帝国大学」の「国」や「学」が旧字体のものがあったり、かぎ型のふたがあることに気づき、その下の空間にも想像を膨らませた。7月の制作展では、駒場Iキャンパス内の旧制一高の名が刻まれたマンホールのふたの存在を来場者から聞き、今度実際に自分で見に行きたいそう。
関心事に熱意を持ってまい進する人柄がうかがえた。次回11月の「東京大学制作展」ではさらに探求を深めたあんどうさんがどのような展示をするか、注目だ。【宇】