「キャンパスは想像していた以上に自由な空間でした」。高3の夏、駒場Iキャンパスを訪れ、その自由な雰囲気に強く引かれた。彼は京都出身。京都大学の立て看規制の厳しさに比べ、立て看板の多い駒場キャンパスは新鮮だった。入学後は、駒場キャンパスの自主管理を行う学友会、学生会館委員会といった多様な自治団体と関わるようになった。
自治会長に立候補するきっかけとなったのは、通称名使用。現在は一部的にしか認められていないが、学生自治会なら使用拡大に向け行動が起こせると知った。
公約は「誰もが安心安全な、自由で開かれたキャンパス」。これを活動指針に、自治会長として今後は地域や他大学との関わりも強めていく。「学費の上昇、キャンパス規制の強化といった全国的な問題が増える昨今、学生自治会も活動の幅、可能性を広げることが必要です」。優しくも力強く語った彼の今後に期待が高まる。【海】