小学5年生の秋、受験校選びのために訪れた中学校の学園祭を見て衝撃を受けた。華やかに装飾された校門をくぐると、ビラを配る大勢の生徒たち。普段は学びやである学校で、来場者と生徒が共につくり出す非日常感と熱量に魅せられ、気が付けば同じ中学校で実行委員として祭りを創る側になっていた。
東大入学後も五月祭常任委員・駒場祭委員として活動。コロナ禍での運営は苦労も多かったという。「どれだけ準備しても感染拡大で来場者が入構できなかったり……。なんのためにやっているんだと悩むこともありました」。そんな中でも、構内から映像配信を行う参加団体のサポートに尽力し「参加した人たちのやり切った表情を見て、準備してきたかいがあったと思えました」。
三島さんら2020年入学の学生にとって、初めての入構制限がない五月祭。中学から10年、運営に関わり続けた学園祭ともこれでお別れだ。委員長としての重圧もあるが「集大成だ、とワクワクしています」。【松】
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