理系×語学=
「努力して損はないだろう」。時間に余裕ができた2年生の時、そう思って知的財産に関する国家資格である弁理士の勉強を始めた。理系で入学するも、語学への関心からフランス語の勉強に熱中する日々。国際的な権利の取り扱いで語学を生かすことができ、理系としての素養も役立つ仕事として意識し始めた。
後期課程では生物のミクロな仕組みが学びたいと理学部生物化学科に進学。入試は物理化学選択だったが「小学生の時はバッタやカマキリを捕まえて家で飼うなど、生き物への興味は小さい時からあったかもしれません」。3年生では週5日実験をしながら、弁理士の資格勉強をどうにか両立させ、見事合格した。フランス語も独学で勉強を続けている。
将来は語学と資格、専門の経験を生かして働きたいという。二兎も三兎も追った経験はどんな仕事でも生きるはず。
この記事は2020年10月6日号から転載したものです。本紙では他にもオリジナルの記事を掲載しています。
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