*所属・学年は取材当時のものです。
理想の書道家への一歩
書道との出会いは幼稚園生の時に始めたお習字だった。以来書道家である祖父を慕い、大学まで書道を続けることになる。同学年の部員と協力できていない無力さにさいなまれながらも、今や70人となった書道研究会の会長を務めあげた。
「もともと書道は自分にアイデンティティーを与えてくれる特技にすぎなかったのですが、3年生の時に同世代の目線で書道を語れる後輩と出会い、仕事としての書道を考えるようになりました」。学部卒業前最後の合宿では、自分の進路を変えてくれた大切な存在であると無事後輩に伝えることができた。
家族への畏敬の念に駆られ、春からは書道家への道を歩みだす。「常に書道について考え、書道界を超えて、自分の字をできるだけ多くの人に見ていただける存在を目指しています」。理想を体現した作品が見られる日を楽しみにしています。
この記事は2020年3月31日号から転載したものです。本紙では他にもオリジナルの記事を掲載しています。
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