飽くなき好奇心。世界を広げる
芸術の鑑賞は芸術家自身と鑑賞家との協力である、というのは芥川龍之介の言葉である。本も書評をされて初めて鑑賞される。そう考えると、書評サークル「ひろば」で活動をしている今野さんは小説の鑑賞を完成させている張本人であると言える。
最も記憶に残っているのは、上橋菜穗子著「獣の奏者」の書評。今野さんの書評が編集者の目に留まり、上橋さん本人に見てもらうことが出来たのだ。「上橋さんのファンだったこともあり、すごく嬉しかったです」
好奇心は尽きない。休みの日は映画鑑賞や、ギターで弾き語りをし、ブログを書く。司法試験予備試験の勉強も欠かさない。「効率だけを求めるのではなく、一見『無駄』と思われることも楽しめる人になれれば」と語る。
興味があることを追求する姿は輝いていた。今野さんの世界は今後も広がっていくだろう。
2021年4月4日16:38【記事訂正】タイトルの誤表記を修正しました。