東大は9月2日「文学部の学問を支える基金」の新設を発表した。文学部の魅力を広め、学問・研究の持続のための寄付を募る。
東京大学新聞社の取材に文学部が応じた。3年間で3000万円の獲得を目標にする。「文学部の学問は、社会や文化を支える基盤です。地道ながら不易な真理への探究を、ぜひご支援いただきたい」と寄付を呼び掛けた。
寄付金は、築100年近くになる法文1・2号館の維持管理、研究室設備、書籍購入などの基盤整備の他、国際交流・地域連携に関わるプロジェクト、学生の奨学金で用いる予定。大江健三郎文庫(大江氏の自筆原稿、書誌情報データベースを収容する昨年9月発足の機関)が所蔵する資料の保管・デジタル化にも活用する。10月31日時点で約279万円の寄付が集まっている。
継続寄付や使途を指定した寄付も可能。一定の金額以上の寄付者への特典として、文学部主催イベントへの招待、文学部教員の特別講義・懇親会などが予定されている。
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