硬式野球部(東京六大学野球)は4月16、17日、早稲田大学とリーグ戦を戦い、1回戦は1―9、2回戦は14―1で敗れた。初戦はエラーをきっかけに流れを失い、2戦目は終盤に2イニング連続で大量失点を喫した。(取材・清水央太郎、新内智之、天川瑞月)
1回戦:酒井捷の本塁打も空砲 相手先発加藤に完投許す
東大|000100000|1
早大|00401022 ×|9
雷雨により前の試合が1時間ほど中断して始まった東大の先発は明大戦で好投を見せた鈴木健(育・4年)。三回、先頭に初の長打を打たれ無死二塁のピンチを招くと、次打者は送りバント。この場面で一塁への送球が打者に当たる悪送球となり、思わぬ形で先制される。立ち直りたい鈴木だったが、二死二塁から適時打と本塁打も浴び、一挙4点を奪われた。
昨年から東大が苦手とする相手先発・加藤に一巡目は完ぺきに抑えられていた打線は4回、先頭の酒井捷(文Ⅱ・2年)が右越え本塁打。すぐさま1点を返す。さらなる追撃が期待されたが、その後は安打が生まれず。点差を詰めることができない。
点差を広げられずに終盤につなげたい東大は六回、アンダースローの渡辺向輝(理Ⅱ・2年)を二番手としてマウンドに送る。渡辺はこれがリーグ戦初登板だったが、落ち着いて持ち味を発揮し、三者凡退に切って取る。七回先頭も平凡な内野ゴロ。しかし、送球が浮き出塁を許すと、二死後連打で重くのしかかる二点を失った。
王者明大にしぶとく食い下がった先週とは打って変わり、終始重苦しい展開となった早大戦。それでも鈴木は3回以外は粘りの投球を見せ酒井も好調を維持、渡辺は今後の飛躍を予感させるなど希望も多い。失策や暴投、記録に残らないミスなどもったいない場面を減らせば、悲願の最下位脱出へ道が開けるはずだ。
2回戦
早大|000011552|14
東大|100000000|1
大久保助監督のコメント
早稲田戦については投打の歯車が噛合わず大敗と残念な結果となりました。特に攻撃面ではホームランと犠牲フライでの2得点のみとほとんど力を発揮出来ずじまいでした。一方、投手陣は先発、中継ぎそれぞれに持ち味は出せていて打者と勝負した結果痛打されてしまったと受け止めてます。
次の慶応戦、その次の立教戦に向けては、先ずは打撃陣にもう少し元気が戻るように、また投手陣については打者を打取る術を磨いていくように日々の練習に取り組んで参ります。
引き続きご声援を賜りますようよろしくお願い致します。
梅林主将のコメント
投手中心に試合を作れたものの、相手投手陣を攻略することができず流れを相手に奪われてしまい、大量点を取られてしまいました。早稲田戦では多くの課題が見つかったため、1週間練習を積みチームとして成長できるよう努めます。