スポーツニュース

2022年4月15日

【六大学野球】東大─慶應戦 昨年王者の牙城崩せず

 硬式野球部(東京六大学野球)は9、10日、慶應大学とリーグ戦を戦い、1回戦は4─11、2回戦は16─2で敗れた。1回戦は六回までリードを保つ展開も、終盤に逆転を許し敗れた。2回戦は初回から慶應打線につかまり大量得点を許しての敗戦となった。(取材・安部道裕)

 

開幕戦の始球式に臨む藤井輝夫総長(撮影・園田寛志郎)

 

1回戦 開幕戦勝利の夢破れる

 

東大|300100000|4

慶應|21000017x|11

 

 先攻の東大は初回、安打と死球で無死1、2塁とすると、3番宮﨑湧(育・4年)の送りバントを慶應捕手が悪送球。2塁走者が生還し先制する。さらにその後も4番梅林浩大(育・3年)の適時打などで追加点を奪うことに成功し、一挙3点を得た。しかしその裏、失策が重なり2点を返されると、二回裏にも1点を追加され同点となる。

 

 3─3で迎えた四回、打席に立ったエース・井澤駿介(農・4年)に値千金のソロが飛び出し、勝ち越しに成功する。

 

勝ち越しホームラン放った井澤を迎えるベンチ(撮影・園田寛志郎)

 

 開幕戦勝利が見えてきた東大だったが、七回に1点を失い同点に。さらに八回には一挙7点を奪われ、悔しい黒星発進となった。

 

2回戦 慶應打線を前に投手陣撃沈

 

慶應|700401040|16

東大|100000100|2

 

 初回、先発のマウンドに上がった西山慧(工・4年)はいきなり慶應打線につかまり、アウトを一つも取れずにノックアウト。代わった小髙峯頌大(育・4年)は犠飛で1点を失うも、後続を連続三振に切って取る。

 

 しかし慶應打線は手を緩めることなく東大投手陣を捉え続け、四回に4点、六回に1点、八回に4点を失う一方的な試合展開となった。

 

 一矢報いたい打線は七回、代打の大井温登(育・3年)が左前打で出塁すると、すかさず盗塁を決め2塁へ。9番守屋大地(経・4年)の遊ゴロの間に3塁へ進むと、1番阿久津怜生(経・4年)の犠飛で生還。「走る野球」で1点を返すが反撃はここまでとなった。

 

・井手監督のコメント

「井澤、西山と先発コンビで三年目になりますが、今年は西山の調子がなかなか上がらず、それがそのまま今日の試合に出てしまいました。しかし神宮初登板の小高峯、齊藤が好投してくれたので、投手陣を再編して来週の明治戦に向かおうと思っています。野手は守備が落ち着いているので、タイムリーヒットが出るように打撃を磨きます。」

 

・松岡主将のコメント

「立て直して明治戦にもう一回全力で入ります。」

 

 2試合連続2桁失点・2桁与四球と投手陣が乱調だ。4月16、17日の明治大学とのリーグ戦までに投手陣の調整が急がれる。

 

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