硬式野球部(東京六大学野球)は10月7、8、10日に法政大学とリーグ戦を戦い、2回戦は2-4で勝利するも1回戦は1-6、3回戦は2-8で敗北し勝ち点獲得はならなかった。東大は第1戦では計7本の安打を放ちながらも重なる失点を覆せず、第3戦は序盤で勝負を決められた。(取材・清水央太郎、五十嵐崇人、新内智之)
1回戦:打線つながらず 重なる失点で悔しい結果に
東大|100000000|1
法大|10100220X|6
東大は一回表、2番・中山太陽(文II・2年)が法大の最速157キロ右腕・篠木健太郎から安打を放ち出塁。この日制球を大きく乱した篠木の速球を冷静に見極め、3つの四球からの押し出しで1点を獲得。貴重な先制点となった。
この日の東大の先発は平田康二郎(育・3年)。一回裏、先頭打者を三振に打ち取るが、2番打者を四球で出塁させると、法大4番・浦和博の適時打で1点を返され、同点とされる。さらに三回裏、またも浦の犠飛で法大走者が帰還、勝ち越しの1点を与えてしまう。
六回裏、7番打者に二塁打を浴びると、続く打者を2つの四球で出塁させ1死満塁のピンチ。迎えた法大1番・武川廉が放った適時打により2点を失った。ここで平田は降板。三田村優希(工・4年)が登板し、続く打者を凡退に打ち取り六回を終えた。
巻き返しを図る東大は七回裏、投手に鈴木健(育・4年)を送り込むが、犠飛や適時二塁打でさらに2失点。東大打線は走者こそ出るものの、三振や飛球に倒れ、得点につながらない。1試合を通して小刻みに積み重なった失点が重くのしかかる試合となった。
2回戦:松岡の熱投で見事勝利をつかむ
3回戦:平田、まさかの乱調 序盤で試合を決められる
東大|000000200|2
法大|35000000X|8
松岡の闘志あふれる142球で勝利をつかんでから2日。勝ち点奪取と最下位脱出を引き寄せたい一戦の先発は初戦に引き続き平田。先発デビューは今季と経験は浅いが大量失点を許さない粘りの投球が持ち味だ。
立ち上がり、先頭に足元を抜かれ犠打で得点圏に送られると、3番・今泉颯太にセンター前に運ばれいきなり先制を許す。それでも次打者は当たりそこないの二ゴロ。併殺コースの打球だったが山口が弾き、一つもアウトが取れずさらなるピンチに。嫌な流れを断ち切りたいところだが、二死後、右中間への適時打で追加点を奪われた。
初回から重い3失点となったが、今季の東大は追い上げを見せる試合も目立つ。打線の援護を待つためにもこれ以上の失点を防ぎたい二回裏、法大の攻撃は8番から。簡単に片づけたい下位打線を前に先頭を三球三振に仕留めるが、相手先発の9番・吉鶴翔瑛に今季初安打を許すと1、2番の連打で2失点。さらに3番・今泉にもつながれたところでたまらず三田村優希(工・4年)をマウンドに送る。しかし法大打線の勢いは一向に収まらず、結局この回6連打を浴び5失点。序盤から8点差をつけられる一方的な展開となった。
勝ち点奪取の夢をもう一度手繰り寄せたい打線も、点差が開き大胆に投げ込んでくる法大先発・吉鶴の前に手も足も出ない。六回までに9つの三振を喫し走者を三塁に進められず。
七回には制球に苦しむ中継ぎから適時打と押し出しで2点を奪うも、二死満塁の好機で3割超えの打率を誇る酒井捷(文II・2年)が二ゴロ。東大は最初で最後の反撃機で2得点にとどまり、そのまま惨敗した。
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