硬式野球部(東京六大学野球)は16、17日、明治大学とリーグ戦を戦い、1回戦は1─12、2回戦は16─1で敗れた。1回戦は初回に5失点、七回に8失点とビッグイニングをつくられた。2回戦は明治打線が計20安打と爆発し敗戦した。(取材・安部道裕)
1回戦 二度の猛攻で大量失点
東大|010000000|1
明治|50000070x|12
先発の井澤駿介(農・4年)は初回、二つの四球で走者を一、二塁に背負うと、明治の4、5、6番に立て続けに本塁打を含む三連打を浴び、いきなり5点を奪われる。
直後の二回、5番松岡泰希(育・4年)が四球を選ぶと、6番赤井東(理・4年)がリーグ戦初安打を放つ。これが右中間を破る長打となり1点を返すことに成功した。
その後六回まではともに得点なしと両先発が力投を見せる展開に。圧巻は五回。東大が三者三振に取られると、裏に井澤も明治を三者三振に取りそれに応えた。
しかし七回、代わった松岡由機(経・3年)、齋藤祐太郎(経・4年)が明治打線につかまる。この回7失点でまたもや二桁失点を許して敗れた。
2回戦 明治相手に為す術なし
明治|056030020|16
東大|000000100|1
先発の小髙峯頌大(育・4年)は初回を0点に抑え好スタートを切ったかに思えたが、二回に6本の安打を打たれ5失点で降板する。三回にマウンドに上がった齋藤も明治打線を抑えることはできず6点を奪われる。
明治ペースで試合が進む中、七回裏に2安打と死球で無死満塁となると、6番松岡泰が死球を受け、押し出しで1点を返す。
しかし八回にも2点を奪われ16─1となり、4試合連続の2桁失点とともに敗戦した。
・井手監督のコメント
「先週の慶應戦に続いて、明治にも2桁失点で連敗してしまいました。初戦では井澤が立ち上がりに失敗して一回に5失点、ですがその後立ち直って六回まで無失点を重ねたので次に期待です。2戦目は、これまで四死球が多すぎて失敗してきた反省でコントロールの良い小髙峯と齋藤にかけたのですが、やや球威不足で連打を浴びてしまいました。東大としては五回まで3点差くらいでもっていかないと波乱を起こせません。次の試合までの2週間で、投手陣を整備し直して早稲田戦に臨みます」
・松岡主将のコメント
「また2週間かけて立て直してもう一回、勝負の舞台に立てるように頑張ります」
投手陣もだが打線も2試合で2得点と元気がなく、特に主将の松岡泰に安打が出ていない。次戦は打線を奮起させる主将の一打に期待だ。