硬式野球部(東京六大学野球)は5月1、2日、慶應義塾大学とリーグ戦を戦い、1回戦は0―7、2回戦は11―6で敗れた。1回戦では投手陣・打線ともに苦しみ無得点に終わった。2回戦では打線がつながり、終盤に猛追を見せた。緊急事態宣言発出中のため試合は無観客で行われた。
(取材・安部道裕 川北祐梨子)
1回戦(5月1日)
東大|000000000|0
慶大|01032001X|7
二回、先発の井澤駿介投手(農・3年)は先頭打者に内野安打で出塁を許すと、その回に四球を三つ与え、押し出しで先制点を献上する。制球が安定しない井澤投手は計八つの四死球を出し、四回4失点で降板となった。
東大打線は慶大先発の森田晃介投手を前に12個の三振を奪われるなど、得点はできなかった。しかし、主将の大音周平選手(理・4年)は猛打賞を記録する活躍を見せた。五回には先頭の水越健太選手(経・4年)と続く安田拓光選手(育・4年)の連打、九回には大音選手と井上慶秀選手(育・4年)の連打で好機をつくった。次戦では得点に結びつけられるか、注目だ。
2回戦(5月2日)
慶大|000340400|11
東大|000100050|6
序盤は東大先発の西山慧投手(工・3年)、慶大先発の増居翔太投手がともに上々の立ち上がりを見せた。しかし四回表、エラーで慶大の先頭打者が出塁。この後安打、四球、暴投、エラーを経て慶大に3点が入った。東大は四回裏に1点を返すも、五回表には本塁打を許すなどして4失点とし、7―1で試合を折り返した。この日3番手で登板した小宗創投手(育・4年)は、六回で堅実な投球を見せるも、七回には四死球や送球ミスで苦しい展開とし、慶大に4点の追加を許した。
防戦一方の東大だったが、八回に意地を見せる。四死球やエラーで、無安打ながら2点を返して、なおも一死二三塁のチャンス。水越選手と宮﨑湧選手(育・3年)の適時打でさらに3点を追加した。流れを引き寄せた東大だったが、九回裏の攻撃は三者凡退に終わり試合終了。両チームとも守備陣の強化が今後の課題となりそうだ。