硬式野球部(東京六大学野球)は4月10、11日、早稲田大学とリーグ戦を戦い、1回戦は5―6で敗れ、2回戦は0―0で引き分けとなった。1回戦では早大に6点のリードを許し、終盤で猛追を見せるも一歩及ばず、1点差で敗北。一方の2回戦は両チーム0得点と、投手戦が繰り広げられた。
・1回戦(4月10日)
東大|000000320|5
早大|20031000 X|6
一回、三者凡退の東大に対し、早大は2点を得点する上々の立ち上がり。東大先発の井澤駿介投手(農・3年)は、四回裏に本塁打を許すなど、なおも早大打線に苦しみ、五回までに6失点としてマウンドを降りた。
苦しい展開の東大だったが、転機は七回表、四球で出塁した大音周平選手(理・4年)の二塁への盗塁成功だった。ここから一気に東大が流れを引き寄せ、井上慶秀選手(育・4年)の適時二塁打、押し出し、森末雅也選手(農・4年)の適時打でこの回に3得点を上げた。次いで八回にも2得点を上げ、早大に対して1点差に迫った。八回から登板の鈴木健投手(理II・2年)も早大の攻撃を三者凡退に抑え、九回での味方打線の追加点を待ったが、東大も早大の好投を前に三者凡退で試合終了。「あと一点」に手が届かず惜しい試合となった。
・2回戦(4月11日)
早大|000000000|0
東大|000000000|0
先発の西山慧投手(工・3年)は三回まで毎回得点圏に走者を背負うが、無失点で切り抜ける。四回からは小宗創投手(育・4年)がマウンドに上がった。変化球を中心とした巧みな投球で相手打線を翻弄。九回までを投げ無失点の好投を見せた。
一方の東大打線は安打2本と早大先発投手に抑え込まれた。0−0で迎えた九回裏東大の攻撃、四球、犠打で一死二塁の好機となるも、四番井上慶秀選手(育・4年)は右飛、続く代打森末雅也選手(農・4年)は中飛に倒れ、惜しくも得点はできず試合終了となった。次戦は打線で投手陣を援護したい。