2018年は全敗に終わった硬式野球部(東京六大学野球)。今春は小林大雅投手(経・4年)など18年からの主力が残り、勝ち点獲得が期待された。しかし開幕すると、投手陣は制球難を露呈。打撃陣もつながりを欠き、全敗で春季を終えた。
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勝ち点2獲得を目指し臨んだ秋季は、春季不調だった小林投手が活躍。チーム全体の守備成績向上に貢献した(表)。9月14日の明治大学1回戦では、延長11回まで2失点に抑える。10月26日の法政大学1回戦でも3安打2失点で完投するなど、シーズンを通して安定感のある投球を見せ、防御率を春季から5点以上改善し3・69となった。
しかし、結局秋季も全敗に終わり、連敗は引き分けを挟んで42に。改善が見られた投手陣に対して、打撃陣は春季よりも成績が悪化した。小林投手が好投した法大1回戦では、安打数で相手を上回るが完封負けに終わるなど、ここ一番で打線のつながりを欠く。主将の辻居新平選手(法・4年)は春季に引き続き打率1割台。石元悠一選手(育
・3年)が2割7分8厘の成績を残した以外は、期待に応える活躍をした選手はいなかった。
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浜田一志前監督は秋季最終戦後の取材で「個々人が努力を積むことにより、新戦力は生まれると思う」と話した。来季からは井出峻新監督が就任し、新体制で臨む。小林投手、辻居選手といった主力が抜けるが、勝利をもぎ取りたい。
(湯澤周平)
この記事は2019年12月17日号から転載したものです。本紙では他にもオリジナルの記事を公開しています。
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