硬式野球部(東京六大学野球)は10月14日、立教大学と1回戦を戦い、1-6で敗れた。東大は先発の小林大雅投手(経・4年)が二回に先制を許し、その後も失点を重ねて6回5失点で降板する。打線は得点圏であと1本が出ず、七回に相手の失策の間に1点を奪うのがやっとだった。東大は10月15日午前11時からの第1試合で、立大との2回戦に臨む。
立大|011012001|6
東大|000000100|1
勝:田中誠(立大) 負:小林大(東大)
雨が断続的に降り続く悪条件の中、東大は初回から好機をつくる。今季不振に苦しむ先頭打者の辻居新平選手(法・4年)が左前打で出塁すると、1死後岡俊希選手(法・3年)がボテボテの内野安打で出塁。初回から得点圏に走者をためる。しかし続く青山海選手(育・4年)と、今季リーグ戦打率3割超えと好調の石元悠一選手(育・4年)は邪飛で凡退し、先制することができない。
先発の小林投手は、早大と戦った前節で12回2/3を投げて自責点3と好投。この試合も好投が期待されたが、二回に四球と一塁手の青山選手の失策で2死一二塁のピンチを背負う。小林投手は次打者に、ストライクを取りに行った初球を思い切り引っ張られて適時二塁打を喫し、先制点を与える。
小林投手は三回にも内野ゴロの間に失点すると、五回には4本の長短打で失点し、粘ることができない。六回も甘い球を積極的に打ち返す立大打線を止められず、この回で降板する。
東大打線は早いカウントから積極的に打っていくが、二〜六回までそれぞれ3人で打ち取られるなど、相手先発から得点できない。三回には先頭打者の小林投手が中前に片手で打球を運び出塁し、続く辻居選手は初球を強く打ち返すが打球は投手のグラブに収まり、併殺で無得点に終わる。
なんとかしたい七回、1死後青山選手がうまく流して右前打で出塁すると、石元選手も右前打で続き1死一二塁の好機をつくる。続く大音周平選手(理Ⅱ・2年)は初球を引っ張ると、強い打球を相手三塁手が後逸。その間に二塁走者の青山選手が生還して1点を返し、なおも得点圏に走者を残す。しかし、後続は凡退し追加点を奪うことができない。九回には石元選手の今日2本目の安打で1死一二塁とし代打攻勢に出るが、打線はつながらず無得点。最後まで立大に迫ることができなかった。
(湯澤周平)