硬式野球部(東京六大学野球)は9月15日、明治大学との2回戦を戦い0─8で敗れ、連敗となった。東大は先発の坂口友洋投手(文・4年)が三回につかまり4失点。継投に移った後も明大に着実に得点される。打線は明大の4投手の継投の前に沈黙し、最後まで点差は縮まらなかった。東大は9月21日午前10時30分から、慶應義塾大学との1回戦に臨む。
東大|000000000|0
明大|00420200X|8
勝:伊勢(明大) 負:坂口(東大)
打線は二回、先頭で4番の青山海選手(育・4年)がきれいに左翼前に引っ張って出塁する。続く岡俊希選手(法・3年)が遊ゴロで辛くも併殺を逃れ1死一塁とすると、打席には1回戦で本塁打を含む2安打を放った石元悠一選手(育・3年)。ここで東大はヒットエンドランを仕掛け、石元選手は4球目を見事に中前へ弾き返す。しかし、走者の岡選手は進塁への迷いを見せて転倒。結果的に二塁で憤死し、この回は無得点に終わる。岡選手は四回も2死三塁の場面で見逃し三振に倒れ、期待に応えられない。
先発の坂口投手は、春季は明大相手に9回2/3を1失点に抑える好投を見せた。今日も一、二回と走者を出しながらも打たせて取る投球で無失点に抑える。しかし三回、安打と四球で無死一二塁のピンチを招くと、連続適時打や犠飛を喫し4失点。坂口投手は四回にさらに1点を与えたところで降板する。東大は小宗創投手(文Ⅲ・2年)に継投するがピリッとせず、六回までに計8点を失う。
打線は五回以降、継投を展開する相手投手陣を捉えることができず、走者すら出せない。八回には2季連続で打率2割5分以上と安定した成績を残してきた笠原健吾選手(文・3年)が代打で登場するが、空振り三振。この回は三者連続三振に打ち取られ、結局試合を通じて得点を奪えなかった。
しかし、投手陣には収穫があった。小宗投手の後を継いで六回途中から登板した大久保英貴投手(文Ⅱ・2年)が、2回2/3を被安打1、奪三振3で無失点に抑える好投。次節以降の活躍に期待だ。
(湯澤周平)