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2019年5月26日

硬式野球 シーソーゲームを落とし立大に連敗 全敗でシーズンを終える

 硬式野球部(東京六大学野球)は5月26日、立教大学との2回戦を戦い、2-4で敗れた。1点を追う東大は、四回に岡俊希選手(法・3年)の適時打で追い付き、五回には大音周平選手(理Ⅱ・2年)のリーグ戦自身初本塁打で逆転に成功。今季初勝利をつかみたかったが、好投を続けていた先発の小林大雅投手(経・4年)が中盤以降に失点を重ね、再逆転を許す。2桁安打を放った打線もあと一本が出ず、立大に惜敗した。既に最下位が確定していた東大は、今季10戦全敗でシーズンを終え、引き分けを挟んで32連敗となった。

 

先発の小林投手は試合を作ったものの中盤以降に失点を重ねた(撮影・石井達也)

 

立大|001001011|4

東大|000110000|2

勝:比屋根(立大) 負:小林大(東大)

 

 「4番のプレッシャーからかなかなか調子が上がらない岡選手がリラックスできるように」(浜田一志監督)、ここまで不動だったクリーンナップを組み替えた東大打線。二回、安打と二つの四死球で無死満塁の絶好機をつくるが、大音選手は投ゴロに倒れる。なおも1死満塁で打席の小林投手は2ボール1ストライクからスクイズを敢行。しかし相手バッテリーに外されてバットは空を切り、スタートを切っていた三塁走者がタッチアウト。同じプレー中に一塁走者が挟殺に倒れ、無得点に終わる。

 

打席の小林投手は相手バッテリーに外されスクイズ失敗。試合後に浜田監督は「采配ミスだった」と振り返る(撮影・石井達也)

 

 好機が得点につながらない悪い流れが続く三回、ここまで持ち味の打たせて取る投球を見せていた小林投手が1死二三塁から右前適時打で先制点を許す。しかし後続は三振と投直に抑え、最小失点でまとめる。「制球が良くなり、球種を一つ増やしたのが功を奏したのかも」と浜田監督が試合後話したように、小林投手はその後も安定感ある投球を披露する。

 

 追い付きたい打線は四回、2死二塁の好機をつくると、岡選手が低めの球をうまく合わせて右前に運び同点に。相手先発はここで降板する。続く五回には先頭の大音選手が1ボール1ストライクからの真ん中高めの直球を引っ張り、左翼席に本塁打。逆転に成功し、スタンドは盛り上がりを見せる。

 

大音選手のリーグ戦初本塁打で、東大は一時リードを奪う(撮影・石井達也)

 

 しかし小林投手は踏ん張れない。逆転直後の六回にここまで許していなかった四球を二つ与え、1死一三塁のピンチを招く。ここで相手代打に左前へうまく流されて同点とされる。八回には安打と四球で2死一二塁とされ、ここでも相手代打から適時打を浴びる。立大の的確な代打戦略に苦しみ、勝ち越しを許す。

 

 直後の攻撃では、笠原健吾選手(文・3年)が2試合連続のマルチ安打となる右前打で出塁。しかし代打の土井芳徳選手(農・3年)は痛恨の併殺に倒れる。投球数が120球を超え、疲れの色を隠せない小林投手は、九回には自身の暴投で追加点を許し2点差に。打線は終盤にも相手投手陣から安打を重ねたものの得点に結び付かず、立大に連敗した。

 

◇浜田監督の話

 今季前半3カードは投手陣が崩壊し、試合になっていなかった。投手陣が立ち直った後半2カードは打撃陣が抑えられた。秋季では勝ち点を二つ取ることを目指し、投手は低めでストライクを取る投球術、打撃は「待つ姿勢」、守備は簡単に盗塁を許している捕手の技術改善を目指したい。

 

◇辻居主将の話

 全敗に終わったが、良かったところは来季に生かしたい。夏は勝ち切るための練習を意識し、1球1球集中したい。

 

(湯澤周平)

 

2019年5月29日14:30【記事訂正】 記事上のスコアボードでは9回裏、東大の攻撃の欄が「X」と記載されておりましたが、正しくは「」でした。混乱を招いてしまい、心からお詫び申し上げます。

硬式野球 立大に完封負け 序盤の好機生かせず

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