硬式野球部(東京六大学野球)は5月25日、立教大学との1回戦を戦い、0-4で完封負けした。東大打線は初回と二回に相手先発の立ち上がりを攻めて得点圏まで走者を進めるが無得点。その後は持ち直した相手先発に好投を許し、計11三振を喫す。前回登板で好投した先発の坂口友洋投手(文・4年)は大崩れはしなかったが、立大に小刻みな得点を許して5回4失点(自責点3)となり、敗戦投手となった。東大は5月26日午前10時30分から、負ければ今季最終戦となる立大との2回戦に臨む。
東大|000000000|0
立大|10021000X|4
勝:田中誠(立大) 負:坂口(東大)
初回、先頭の笠原健吾選手(文・3年)が放った当たりは中前にポトリと落ち、俊足を飛ばして二塁打に。その後、四球などで2死一三塁の好機をつくる。しかし、打席の武隈光希選手(文・3年)は見逃し三振に倒れ、先制点を取ることができない。二回にも前の試合で本塁打を放った石元悠一選手(育・3年)が一塁線を破る二塁打を放ち、1死二塁とするが、後続が倒れ得点できない。
東大の先発を託された坂口投手は、前回登板で9回2/3を1失点。この試合も快投を披露したいところだったが、先頭から1球もストライクを取れないまま四球を与える。盗塁などでこの走者を進められ、最終的には犠飛で失点。無安打で先制を許す。その後も坂口投手は大崩れはしないが、好機を確実に得点につなげる立大打線を抑えられず、五回を終えたところで降板する。
三回以降の打線は相手先発の前に沈黙する。キレのある140キロ前後の直球と、100キロ台のカーブの組み合わせに苦戦。毎回のように三振を喫し、三〜七回まで三者凡退に倒れる。
なんとかしたい八回、簡単に追い込まれた後もファウルなどで粘った石元選手が左前に運んで出塁。2死となった後、笠原選手も続いて2死一三塁とする。打席には今季好調で、リーグ戦自己最高打率も期待できる山下朋大選手(育・4年)。しかし山下選手は平凡な二ゴロに倒れこの回も無得点。九回は三者凡退に倒れた。六回以降の投手陣が走者を出しながらも無失点に抑えていただけに、好機での打線のつながりという今季の課題が改めて認識された試合になった。
(湯澤周平)