硬式野球部(東京六大学野球)は5月12日、明治大学との2回戦を戦い、2-8で敗れて連敗となった。投手陣は序盤に大量失点を許し、打線は最後まで迫り切れなかった。東大は5月25日から、今季最終節となる立教大学戦に臨む。
明大|403000001|8
東大|010000010|2
勝:竹田(明大) 負:小宗(東大)
前回の登板で4回0/3を10四死球と乱れた小宗創投手(文Ⅲ・2年)は、この日も立ち上がりから相手打線の餌食に。先頭打者を四球で出塁させると、続く打者に右中間を破る当たりを打たれ早々に先制される。その後も四球と安打で走者をため、打者一巡・4失点で初回の守りを終える。反撃したい打線は二回、1回戦で2安打と好調の武隈光希選手(文・3年)が左中間に二塁打を放ち、笠原健吾選手(文・3年)も右前打で1死一三塁の好機。続く大音周平選手(理Ⅱ・2年)が二ゴロを放つとその間に武隈選手が生還し、1点をもぎ取る。
三回から登板した小林投手は、今季ここまで5戦で防御率15点台と思い通りの投球ができていない。この日は初めの打者に追い込んでから死球を与え、次の打者の犠打で捕手の送球ミスがあり走者がたまると、3人目の打者に右前へきれいに返され追加点を許す。その後も四球と安打が絡み、この回3点を失い突き放される。
しかしその後、小林投手は復調を見せる。四回は1死一塁の場面で打者を打ち取り併殺。五、六、八回もテンポよく三者で抑える。小林投手の好投に応えたい打線は八回、石元悠一選手(育・3年)が代わった相手投手の初球を捉え、右翼席へリーグ戦自身初となる本塁打を放つ。この後1死から山下朋大選手(育・4年)と辻居新平選手(法・4年)が連続安打。一気にたたみ掛けたいところだったが、その後得点につながる当たりは出ず。九回に追加点を許した裏の攻撃は、三者凡退に終わった。
(石井達也)