スポーツニュース

2019年5月11日

硬式野球 明大に延長10回サヨナラ負け 先発・坂口が1失点完投

 硬式野球部(東京六大学野球)は5月11日、明治大学との1回戦を戦い、延長10回の末に0-1でサヨナラ負けした。先発の坂口友洋投手(文・4年)は、ドラフト候補とささやかれている相手先発・森下暢仁投手とゼロゼロ行進の投手戦を繰り広げるも、十回に2本の長打を許し競り負けた。東大は5月12日午前11時から、明大との2回戦に臨む。

 

変化球の制球がさえ、完投した坂口投手(撮影・石井達也)

 

東大|0000000000|0

明大|0000000001x|1

勝:森下(明大) 負:坂口(東大)

 

 打線は初回、森下投手から3連続三振。二回には1死から武隈光希選手(文・3年)が右前安打で出塁し、続く打者も内野安打などで2死満塁となるが、打席の坂口投手は三振に倒れる。三回には梅山遼太選手(理・3年)の右翼線への二塁打、山下朋大選手(育・4年)の右前打で無死一三塁と絶好機をつくる。しかし、ここまで打率1割台と不調の辻居新平選手(法・4年)は一ゴロで走者が本塁刺殺、続く2打者は連続三振。東大の浜田一志監督いわく「ピンチで一段ギアを上げてくる森下投手」からあと一本を打てないまま試合が進行する。

 

 今季初先発の坂口投手は「前の試合からブルペンで低め低めと意識して投球練習してきた」。四死球を連発した前節までの投手陣の雰囲気と打って変わり、低めに変化球をしっかり集めて相手打線を封じる。六回や九回には、得点圏に走者を置くピンチに陥るも、どちらも最後の打者をスライダーで三振に切って取る。投手戦の末、試合は延長に突入する。

 

 十回の打線は2三振と遊飛に倒れ、計20三振を喫す。その裏、坂口投手は2死から左翼への二塁打を許して2死二塁のピンチ。次の打者に再び左翼手越えの長打を打たれてサヨナラ負けとなった。最後の一球は、ここまで武器としてきたスライダーだった。

(石井達也)

 

◇坂口投手の話

 前節からの投球練習で意識して投げ込んだ低めの変化球を、今日の試合でもしっかり決めることができた。勝ちたい試合だった。

 

◇浜田監督の話

 坂口投手は本当によく頑張ってくれたが、森下投手の実力が上回った。坂口投手は内角を攻めていくことで、その後の変化球が生きていたので、他の投手も続いてほしい。「令和の光」は見えてきた。

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