硬式野球部(東京六大学野球)は10月6日、明治大学との1回戦を戦い、3─12で敗れた。初回、三鍋秀悟選手(工・4年)の3点本塁打で先制するも、四回、四球に失策が絡んで大量8失点。打線は二回以降元気がなく、計17三振を喫した。次は明日7日午前10時半から、明大との2回戦を戦う。
東大|300000000|3
明大|00080220X|12
東大は初回、2番宇佐美舜也選手(法・4年)が直球を右前にはじき返して出塁すると、辻居新平選手(法・3年)も遊撃手強襲の内野安打で続き、1死一二塁の好機を演出。ここで打率1割台と低迷する4番・三鍋選手が打席に立つ。フルカウントからの7球目、146キロの直球を強振すると、ライトスタンドに飛び込む3点本塁打に。「狙い球を絞っていた」(浜田一志監督)東大が、3人連続で相手先発の直球を捉えて先制に成功する。
東大の先発は小林大雅投手(経・3年)。変化球で打たせて取り、三回まで無失点に抑える。しかし四回、突如として制球を乱し、先頭打者を四球で歩かせる。次の打者は右飛に打ち取ったかと思えたが、右翼を守る宇佐美選手が痛恨の落球。無死二三塁と傷口を広げる。続く打者に左前打を浴びて1点を失うと、さらに四球で無死満塁とされ、併殺崩れの間に2失点目。1点差に詰め寄られる。
ここで打席には相手先発。流れを断ちたいところだったが、真ん中に入った111キロのカーブを打たれ、右中間を破る二塁打に。これで走者2人が生還し、逆転を許す。さらに3連打を浴び、6点目を失ったところで小林投手は降板する。宮本直輝投手(育・3年)が後を受けたが、二塁打と二つの暴投でさらに失点。打者一巡の猛攻で8点を失い、早くも敗色濃厚となる。
打線は二回以降、初回の先制劇が嘘のように沈黙。七回に岩田昂之選手(工・4年)の二塁打が飛び出して1死二塁の好機を作るも、三振、内野ゴロで得点には至らない。9回中6回の攻撃を3人で終え、喫した三振の数は17にも上った。
(児玉祐基)
◇浜田監督の話
──三回までは理想的な展開に見えた
そうですね。ただ、途中からガソリンが切れたみたい。やっぱり気持ちの面。今シーズン、先制してどこかでビッグイニングをつくられてコロっと(負けると)いうのが多い。これは心のガソリンが足りていない。負けが込んで、気持ちが弱くなっている。ミーティングでも、実力の問題ではなく心の問題だ、強い気持ちで明日やろう、と話した。
──失策で流れが変わったか
太陽でまぶしい中だったけど、それは大きかったね。ただ、あのエラーを含めても2点は覚悟して3─2で次の回に行く、というのが強いチーム。(東大は)そこでバタバタっといってしまう。気持ちの問題だ。