硬式野球部(東京六大学野球)は10月2日、早稲田大学との2回戦に臨み、0ー5で敗れた。東大は三回を除いて相手を無得点に抑えるも、打線が2安打無得点と沈黙し、三塁すら踏めなかった。次は10月6日13時半(予定)から、明治大学との1回戦を戦う。
東大|000000000|0
早大|00500000×|5
先発の有坂望投手(育・4年)は一、二回を三者凡退に抑える順調な立ち上がり。しかし三回裏、先頭打者に中前打を許すと、センターを守る辻居新平選手(法・3年)がグローブからボールをこぼし、返球が遅れる間に二塁まで進まれてしまう。次の打者には、4連続ファールで粘られた後の10球目に再び中前打を許し、二塁ランナーは生還。味方のエラーが絡み、あっさり先制を許す。
その後バントでアウトを一つ取るも、左前打や右中間への本塁打でさらに3点を追加され、結局有坂投手は2回1/3で降板。続いて溪亮(たに・たすく)投手(文・4年)が登板したが、これは「宮本(直輝投手(育・3年))が準備できるまでのつなぎだった」(浜田一志監督)。満を持して登板した宮本投手は、五回に右前打と犠飛で2死一三塁のピンチを迎えるも、続く打者をピッチャーゴロに仕留める。以降は安定したピッチングで三塁を踏ませず、5回2/3を4安打無失点と期待に応える。
反撃したい打線だったが「うちは初物に弱いから」と浜田監督が話すように、初対戦となる相手の1年生投手の前に手も足も出ない。唯一チャンスらしいチャンスが生まれたのは八回。1死の場面で代打の石元悠一選手(文Ⅲ・2年)がサードにボールを運び、これを相手が弾いている間に出塁。続く宮本投手がバントを決め、この試合初めてランナーを二塁に進める。ここで代打に起用されたのは、前日6番打者として先発出場するも、六回1死満塁のチャンスで併殺に倒れた青山海選手(育・3年)。名誉挽回といきたいところだったが、フルカウントからの7球目、ストライクを見逃し万事休す。終わってみれば2試合で計6安打無得点と、課題が残る結果となった。
(小田泰成)
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