硬式野球部(東京六大学野球)は9月17日、立教大学との2回戦を戦い、1-7で敗れた。東大は初回に辻居新平選手(法・3年)の中前打で先制するも、三回に同点に追い付かれる。前半は粘投を続けた有坂望投手(育・4年)だが終盤に崩れ、五回〜八回には小刻みに失点し、力の差を見せつけられた。東大は9月29日午後1時半ごろから、今季初勝利をかけて早稲田大学との試合に臨む。
立大|001011310|7
東大|100000000|1
連投となった先発の有坂投手は初回制球が定まらず、四球や安打で1死一二塁のピンチを迎えるが、打たせて取る投球でなんとか切り抜ける。打線は直後、昨日本塁打を放った先頭打者の笠原健吾選手(文Ⅲ・2年)が右二塁打を放ち、犠打で1死三塁とすると、打席には昨日猛打賞と好調の辻居選手。期待に応えて見事センター前に弾き返し、東大が幸先良く先制する。
東大はその後も安打と四球でつなぎ、1死満塁の好機をつくるが、迎えた青山海選手(育・3年)は痛恨のダブルプレー。この回1得点のみで攻撃を終える。
有坂投手は三回に三塁打などで1死三塁のピンチをつくり、犠飛で同点とされるが、後続は抑えて勝ち越しを許さない。すると東大は直後の攻撃で1死二塁のチャンスをつくる。ここで先制点を挙げた辻居選手が左前打を放ち、二塁走者の笠原選手が一気に本塁を狙うもタッチアウト。勝ち越すことができない。
すると有坂投手は五回、二つの安打で1死一三塁とされると、またも犠飛を打たれついに逆転される。有坂投手は六回に1点、七回にも3点を失って七回途中6失点で降板し、前日好投の小林大雅投手(経・3年)に継投。小林投手は2本の安打で2死一三塁のピンチをつくるもなんとか抑える。
打線は六回以降毎回のように得点圏にランナーを進めるも、あと1本が出ず追加点をあげられず、最後は6点差をつけられて試合終了。投手陣はビッグイニングこそつくられなかったものの八回まで毎回安打となる15安打を打たれ、立大との実力差が浮き彫りとなった。
(湯澤周平)
◇浜田監督の話
打てそうで打てなかった試合だった。(初回の)1死満塁の場面であと1本出なかったのが響いた。次戦以降も小林と有坂を中心とし、4点以上取って勝つ試合を目指したい。