硬式野球部(東京六大学野球)は5月12日、法政大学との1回戦を戦い、1-17で敗れた。先発の小林大雅投手(経・3年)は初回に2失点とすると、五回には集中打を浴び、五回途中7失点で降板した。後続の投手も法大打線に捕まり、野手による4失策とも相まって、計17失点の大敗。一方打線はうまく好機をつくれず1点に封じられた。東大は13日午前11時から法大との2回戦に臨む。
法大|200055500|17
東大|000000100|1
前週の早稲田大学とのカードでは2試合で計3失点と好投を見せた小林投手は、この日は初回から法大打線に捕まる。2死から二塁打と2本の三塁打を浴び、2点を失う苦しい展開に。その後は立ち直りを見せ、二~四回は無失点に抑える。反撃したい打線は、死球や単打などで出塁はするものの、犠打失敗などで二塁以降に走者を進めることができない。
反撃できずにいると五回の守備では、失策で先頭打者が出塁し、犠打と四球で1死一二塁に。ここで左中間を破る2点適時打を放たれる。小林投手はその後四球と中飛で2死一二塁とすると、さらに三塁打を含む3連続安打を浴び、五回途中7失点で降板となった。
五回2死一二塁の場面で小林投手の後を継いだ山下大志投手(文Ⅲ・2年)は初めの打者を三振に切って取り五回の攻撃をしのいだものの、六回には先頭打者から2連続四球を与えあえなく降板。続く濵﨑貴介投手(医・3年)もピリッとせず、初めの打者の左前打で追加点を許す。さらにこの回は野手が送球時に2個の失策。締まらない守備で五回に続き5点を献上した。七回にも先頭打者をこの日4個目となる失策から出塁させると、2死としてから本塁打を含む5連続安打を浴びる。本塁打を放ったのは法大・中山翔太選手(4年)で、この本塁打によりリーグ史上8人目となるサイクル安打を達成。濵﨑投手の暴投などミスも絡まり、この回も5点を失った。
一矢報いたい打線は七回、1死から新堀千隼選手(理Ⅱ・2年)が中前打で出塁する。四球を挟んで山下朋大選手(育・3年)が放った三遊間の打球を相手遊撃手がはじくと、その間に新堀選手が生還し、1点を奪う。八回以降は川口寛弥投手(農・4年)が2回を無失点にまとめたものの、打線は沈黙。守備に締まりのない試合展開で、昨季勝ち点を挙げた法大との1回戦を落とした。
(石井達也)
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