硬式野球部(東京六大学野球)は5月5日、早稲田大学との1回戦を戦い、0-1で敗れた。先発の小林大雅投手(経・3年)が八回まで無失点に抑える好投を見せたが、最終回にサヨナラ打を許した。打線は五~八回の各回で得点圏に走者を進め得点の好機を演出したものの、あと一本が出なかった。東大は6日午前10時半から早大との2回戦に臨む。
東大|000000000|0
早大|000000001X|1
東大の先発・小林投手は、前カードの明治大学戦2回戦で終盤に崩れたものの、六回までを1失点に抑える好投を見せていた。この試合も変化球の制球がさえ、早大打線にホームベースを踏ませない。三回には連続安打から2死二三塁の場面を迎えるも、続く打者を右飛に打ち取ってピンチを切り抜ける。
好投を続ける小林投手を援護したい打線は五回、先頭の岡俊希選手(文Ⅰ・2年)の中前打と犠打で1死二塁とすると、土井芳徳選手(理Ⅱ・2年)の二塁への深いゴロが内野安打に。ここから三振と四球で2死満塁となり、打席には小林選手が立つ。しかし遊ゴロに倒れ、自身を援護することはできない。
七回は、2死から新堀千隼選手(理Ⅱ・2年)が中前にうまく返すと、続く堤裕太郎選手(理・3年)の右前打で一三塁となり、打席には再び小林選手。しかし三飛に倒れ、無得点のまま攻撃を終える。八回にも三鍋秀悟選手(工・4年)が中越えの三塁打を放ち2死三塁と好機をつくるが、続く岡選手が捕飛に倒れ、この回も得点できない。九回の攻撃では、交代した相手投手に3連続三振を喫する。
リーグ戦の規定でこの試合は延長戦が行われないため、何とか引き分けに持ち込みたい東大。しかし小林投手は先頭打者に四球で出塁を許すと、犠打と単打、四球で1死満塁のピンチを迎える。代打で登場した相手打者への4球目・104キロのカーブをはじき返されると、これが二遊間を抜けるサヨナラ打となった。打線が幾度も得点の好機をつくっていただけに、悔やまれる敗戦となった。
(石井達也)
◇小林投手の話
好投を続けられているのは、変化球でしっかりストライクを取れているから。ただ、途中までどうだったかということは関係なく、結果としては負けてしまったので、とにかく悔しい。投球でも打撃でも修正すべき点が多くある。次戦以降も、目の前の1イニングに全力で向き合っていきたい。
【関連記事】