10月7、8日の法政大学戦で、15年ぶりの勝ち点を手にした硬式野球部(東京六大学野球)。速報記事には載り切らなかった写真の数々と、選手・監督の喜びの声を紹介する。
◇浜田一志監督の話
──勝ち点を手にした現在の心境は
いや、もう、うれしいです。2013年の就任以来連敗を止めること、勝ち点を取ることを目標にしてきましたから。次は最下位脱出という目標に向け、緩めずにいきたいです。
──本日の試合(2回戦)の勝因はどこにあるとお考えですか
全員で一丸となったこと。8点も取って。今回の試合が私の監督就任以降、勝ち点への8回目のチャレンジで、試合前のミーティングで「七転び八起きだ」と言いました。そうしたらスコアも8─7。野球の神様のいたずらが過ぎますね。
──宮台康平投手(法・4年)を登板させた意図は
勝ち点を取れる試合では宮台にマウンドにいてほしいと思っていました。これは僕だけじゃなくてチームみんなの思い。宮台はクタクタでいつもより球速が5キロ遅かったけど、気持ちで投げてくれた。
◇2回戦の六回から登板した宮台投手の話
──勝ち点を取った瞬間の心境は
うれしかったです。勝ち点を取ることをずっと目標にしていましたから。
──九回表、1点差とされ、なおも二死二三塁のピンチを招きました
とにかくバックを信じていました。
──連投でしたが、疲れはありましたか
もちろん疲れていましたが、気持ちで投げました。
──自ら志願しての登板だったのですか
そうですね。監督に「行けるか」と言われたので「行けます」と。
──次の明治大学戦に向けて意気込みを
もう1回勝ち点を取りたい。この勢いをぶつけたいです。
◇2回戦の四回裏に勝ち点を大きく引き寄せる3点本塁打を放った田口耕蔵選手(育・4年)の話
──打ったときの感触は
狙っていた球が来て、狙った通りのスイングができたので、感触は良かったです。ただスタンドに入るか微妙だったので、途中まで全力で走りました。
──ダイヤモンドを回っているとき、どのような心境でしたか
ピッチャーが粘り強く投げていてくれましたし、相手に追い付かれかけていた。いい場面で打てたな、と思いました。
──九回表、宮台投手がピンチを招きました。守備に就きながらどんなことを考えていましたか
とにかく冷静になろう、と自分に言い聞かせていました。
──田口選手の本塁打もあり、チームは勝ち点を取れました
あまり実感はありません。勝ったときと同じような気持ちです。
──前カード終了時には1割台だった打率が、3割台まで上昇しました。調子は上向きですか
実は今季は初めから調子が良かったのですが、結果が出ませんでした。今カードからいい感じです。迷惑を掛けたので、次の明大戦も打ちたいです。
◇2回戦で好救援を見せ、自身初ホームランも放った宮本直輝投手(文Ⅲ・2年)の話
──ピンチで登板して、どのような思いで打者に向かいましたか
状況が状況だったので、思い切り腕を振って最小失点に抑えようと思いました。
──登板前、監督から何か言われていましたか
最小失点で宮台につなごう、と。
──次の明大戦に向けて意気込みを
チーム一丸で、もう一度勝ち点を取れるように頑張ります。
次は10月21日、22日に明治大学と戦う。勢いに乗ってもう一度勝ち点を奪い、1997年秋以来となる20年ぶりの最下位脱出も狙いたい。