硬式野球部(東京六大学野球)は9月30日、早稲田大学との1回戦を戦い、2―9で敗れた。16日の慶大戦で完投勝利を挙げた宮台康平投手(法・4年)が先発するも、制球が定まらず六回途中8失点。けがで出遅れていた主将の山田大成選手(育・4年)はスタメンに復帰するも無安打だった。東大は明日10月1日午前10時半から、早大との2回戦を戦う。
早大|030023001|9
東大|010010000|2
先発の宮台投手は、四回を除いて毎回四球を出すなど制球が安定しない。二回に四球と内野安打で2死一三塁のピンチを招くと暴投で先制点を献上。なおも2死二塁から139キロの直球を左中間スタンドへ運ばれ、3点を先行される。2点差の五回は1死から2者連続四球で走者をためると、相手4番の三塁線を破る適時二塁打と犠飛でリードを4点に広げられる。味方が1点を返した直後の六回も3点を追加され、6点差となったところで宮台投手はマウンドを降りる。
19日の慶大戦では14年ぶりの2桁得点を挙げるなど好調の打線。二回、2死一二塁から三鍋秀悟選手(工・3年)が中前打を打つと、相手中堅手がファンブルする間に二塁走者が生還し1点を返す。なおも2死満塁と攻め立てたが、後続が続かずここは1点止まり。三回と四回はそれぞれ無死、1死から走者を出すが、共にけん制でアウトとなり制球に苦しむ相手左腕を助けてしまう。
それでも五回には、2死一塁から楠田創選手(育・4年)が左中間を破る適時二塁打を放つ。なおも2死一二塁としてスタメンに復帰した山田選手に打席が回るが、一邪飛に倒れ追加点はならず。5回で6四球と制球の定まらない相手先発から再三好機を作るが、攻め切ることができない。
六回以降は、代わった相手リリーフ陣の前に手も足も出ない。出した走者は死球の1人のみで、その走者も併殺で生かせず。序盤に制球難の相手先発を打ち崩せなかったことが悔やまれる敗戦となった。
(文・関根隆朗)
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