硬式野球部(東京六大学野球)は4月30日、早稲田大学との2回戦を戦い、0―12で大敗した。投手陣は四回以降毎回失点し、昨日8安打4得点の打線も相手先発に散発2安打と封じ込められた。東大は次週5月6・7日に立教大学と戦う。
東大|000000000|0
早大|00022161×|12
東大は柴田叡宙投手(育・4年)が今季初の先発マウンドへ。初回から相手先頭打者を出すなど苦しい投球が続くが、要所を締めて三回までは無失点で切り抜ける。しかし四回、先頭打者に中越え三塁打を浴びると、続く打者に左翼への適時二塁打で先制を許す。その後のピンチは相手の併殺打などもあり1点でしのぐが、後を継いだ投手陣も追加点を許し、徐々に差を広げられる。
七回からは昨日先発して五回途中7失点で82球を投じた宮台康平投手(法・4年)をマウンドに送る。開幕以来制球難から苦戦が続くエースは、今日も乱調だった。四球と適時二塁打で1点を奪われた後、2死二塁から3者連続四球を与え押し出し。なおも2死満塁から、打率5割越えで昨日宮台投手から本塁打を放っている相手4番に今日も左中間スタンドへ運ばれ、この回被安打2ながら6点を失う。制球が全くついておらずここで交代かと思われたが、結局2イニングを投げ抜き63球を投じた。
昨日は計8安打を放った打線だが、今日は相手先発の高い制球力が光った。初回から六回まで毎回三振を喫するなど1試合計12三振で、四死球は0。出した走者は初回と六回の1人ずつのみで、2安打完封負けを喫した。
一方的な試合内容の中、一人気を吐いたのが宇佐美舜也選手(法・3年)。六回には得点にこそつながらなかったものの中堅手の頭上を越える三塁打を放ち、守備では見事なバックホームで走者を刺す場面や、左中間への大飛球を背走しながら好捕する場面もあった。四死球や失策からの失点が目立つチームに、好影響を与えることに期待したい。
(文・関根隆朗)