硬式野球部(東京六大学野球)は10月10日、立教大学との3回戦を戦い、0―6で敗れた。東大の先発・三木豪投手(農・4年)が七回2失点の好投を見せるも、このカードで2試合連続2桁安打を放っていた打線が散発3安打で完封された。勝ち点の懸かった試合を落とした東大は、10月22、23日に法政大学との最終節を迎える。
東大|000000000|0
立大|00001104X|6
東大の先発は3連投となった三木投手。初回にいきなり無死二塁のピンチを招くも、後続を断ち無失点に抑える。東大もその裏、3連投となった相手右腕・田村伊知郎投手(4年)に対して1死から走者を出したものの後続が続かず無得点に終わる。その後は共に3連投の4年生投手同士が好投を続け、投手戦の様相を呈する。
試合が動いたのは五回裏。三木投手は先頭打者に二塁打を浴びると、1死二塁から田村投手に右中間を破る適時三塁打を打たれて失点。続く1死三塁のピンチは切り抜けこの回を最少失点でしのいだが、六回にも先頭打者に二塁打を浴びて犠飛で追加点を失う。それでも三木投手は七回まで四死球0、被安打5の2失点と好投し、打線の反撃を待つ。
しかしこの日は田村投手の打たせて取る投球がさえた。打線は三回から七回まで無安打に抑えられ、2試合で8安打の爆発的な当たりを見せていた下雅意拓哉選手(農・4年)も出塁できない。すると八回、代わった投手陣が打者一巡の猛攻で一挙4点を奪われて勝負あり。下雅意選手から始まった九回も三者凡退に終わり、田村投手に3安打完封負けを喫した。
(文・竹内暉英)
七回2失点の好投を見せた三木投手の話
「0点で抑えられなかったのが悔しい。打線が今日はあまり調子が良くなかったので、2点は大きかった。球威がない分、少しでも緩急を付けたりと工夫した結果、ロースコアに抑えられたと思う。投手陣はリーグ戦を通じて成長しているので、積み重ねてきたものを試合で出して法大戦でも抑えたい」
【関連記事】
「勝ち点に向け鍵は投手」 硬式野球・浜田監督 リーグ開幕前インタビュー
硬式野球部 田口選手が本塁打も明大に18安打9失点で開幕戦黒星
硬式野球部、明大に連敗 1年生・小林投手162球の力投実らず八回に逆転許す
硬式野球部 慶大・加藤投手にノーヒットノーラン喫し0-8で大敗