硬式野球部(東京六大学野球)は9月18日、慶應義塾大学との2回戦を戦い、今季最多の6得点を奪うも最終回に逆転され6-9で敗れた。東大は八回に昨日ノーヒットノーランの加藤拓也投手(4年)から2点を奪って逆転に成功するも、九回に4点を失い力尽きた。
慶大|010103004|9
東大|301000020|6
ノーヒットノーランから一夜明け、雪辱に燃えていた打線は初回に爆発。先頭の下雅意拓哉選手(農・4年)が相手の1年生左腕の初球を捉えてこのカードでのチーム初安打を放つと、1死一三塁から田口耕蔵選手(育・3年)の犠飛で先制する。さらに主将の山本克志選手(工・4年)の適時二塁打、楠田創選手(育・3年)の適時打でこの回一挙3得点。三回には、今季初スタメンの桐生祥汰選手(経・4年)の二塁打で好機をつくると、ワイルドピッチの間に追加点を加える。
八回途中まで162球を投げた明治大学戦に続けて今季2度目の先発となった小林大雅投手(文Ⅱ・1年)は、最速131キロの直球に90キロ台のスローカーブを効果的に交えて五回まで2失点に抑える。しかし疲れが見えた六回、2四球と安打で無死満塁となったところで降板。後を継いだ三木豪投手(農・4年)が押し出し四球と適時打などで3点を失い、試合をひっくり返される。なおも1死満塁のピンチを迎えるも、ここを山本俊投手(工・4年)が2者連続三振に取ると、七回には柴田叡宙投手(育・3年)が1死二三塁を切り抜けて逆転を待つ。
慶大は八回から、昨日ノーヒットノーランを達成した加藤拓也投手(4年)を登板させて逃げ切りを図る。しかし東大打線は失策と安打などで1死二三塁とすると、楠田選手の犠飛で追い付く。さらに喜入友浩選手(育・4年)が中前に適時打を放ち、逆転に成功する。
ところが九回、柴田投手は一塁手を強襲する安打2本で無死一三塁とされると、左前適時打で再び同点に。犠打で1死二三塁とし、続く打者を三振に取るもこれが暴投になりさらに1点を失う。なおも1死一三塁から適時二塁打を浴びてこの回4失点。最後までもつれるシーソーゲームの末に敗れた。
(文・竹内暉英)
【関連記事】
「勝ち点に向け鍵は投手」 硬式野球・浜田監督 リーグ開幕前インタビュー
硬式野球部 田口選手が本塁打も明大に18安打9失点で開幕戦黒星