硬式野球部(東京六大学野球)は9月10日、秋季リーグ開幕戦となった明治大学との1回戦を戦い、2―9で敗れた。東大は二回に先制するもその裏に長打3本を含む4安打で逆転を許し、その後も計18被安打と打ち込まれた。試合前に南風原朝和理事・副学長が始球式を務め、マウンドからストライクを投げるとスタンドから拍手が沸き起こった。両軍は明日11日、午後1時頃から2回戦を戦う。
東大|010 000 100|2
明大|031 020 21X|9
先発の有坂望投手(文Ⅲ・2年)は初回、春優勝の明大相手に先頭から2者連続三振を奪い三者凡退に抑える上々の立ち上がり。すると打線は二回、4番の田口耕蔵選手(育・3年)がフルカウントからフェンス直撃の二塁打を放ち好機をつくると、1死二三塁で水島拓郎選手(工・3年)が適時内野安打を打ち1点を先制する。
しかし有坂投手はその裏、先頭から3連打を浴びあっさり同点とされる。さらに犠飛と長打を許し、逆に2点差を付けられてしまう。打線は三~五回に毎回走者を出すも、2度の盗塁死や併殺を喫し攻撃で流れをつかめない。五回に代わった柴田叡宙投手(育・3年)が2点を失い、点差は5点に。七回に田口選手が右翼スタンドに自身通算2本目となる本塁打を放つも、その裏に2失点するなど最後まで波に乗れず2-9で敗れた。
「夏に走塁の意識を高めた」という打線だが、積極的な姿勢が裏目に出た。2点を追う三回は先頭を出したが、送りバント失敗で得点圏に進められず2死となり、盗塁失敗で好機をつくれない。四回は2死から死球で出塁した喜入友浩選手(育・4年)がバッテリーの隙を突いて次打者の初球に走るも、間一髪アウト。五回も送りバントが併殺となって無死の走者を生かせず、相手右腕を楽にさせてしまった。田口選手が柳投手から本塁打を含む長打2本を放つ活躍を見せていただけに、走者を出して4番打者につなぎたかった。
(文・竹内暉英)
1本塁打を含む長打2本を打った田口選手の話
ホームランは、打ったのは高めの直球。ぎりぎり届かないと思い三塁打を狙って全力で走った。春は追い込まれると当てに行ってしまっていたが、第1打席ではフルカウントからフルスイングができた。春は宮台(康平投手・法3年)に助けられっぱなしだったので、目標の10打点を上げることでカバーしたい。
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