硬式野球部(東京六大学野球)は5月21日、法政大学との1回戦を戦い、六回に田口耕蔵選手(育・3年)の2点適時二塁打などで逆転して4-1で勝利した。先発の宮台康平投手(法・3年)が毎回走者を出しながらも1失点で完投し、自身今季2勝目。東大は今季、明治大学と立教大学からも勝利を挙げており、シーズン3勝目は2004年春以来12年ぶりとなった。法大に対しては昨春から3季連続の白星。東大は明日22日10時半から、02年秋以来となる勝ち点を目指して法大との2回戦を戦う。
法大|010000000|1
東大|00000301X|4
今季最終節は、昨年2勝を挙げた法大との対戦。試合開始時点でチーム打率リーグ1位の強打を誇る相手に対し、先発の宮台投手は苦しい投球を強いられる。「状態は良かったがコントロールが悪かった」と話す通り、初回に自己最速を更新する146キロを出すなど直球には勢いがあったが、二回に連打を浴び、1死一三塁から内野安打で先制される。しかし続くピンチを併殺で切り抜けると、五回にも2四死球で1死満塁とされながら三振と内野フライで後続を断ち、追加点を許さない。
エースの粘投に応えたい打線の反撃は六回。1死から失策で桐生祥汰選手(経・4年)が出塁すると、盗塁で得点圏に進む。前の打席で併殺に倒れていた山本克志選手(工・4年)は、追い込まれてからしぶとくセンター前に運び、同点とする。さらに山田大成選手(育・3年)が放った打球は高くバウンドして一塁手の頭上を越える二塁打となり、二三塁として打席にはけがから復帰した4番の田口耕蔵選手(育・3年)。フルカウントからの6球目を捉えると、打球は左中間を真っ二つに割る2点適時二塁打に。この回一挙3得点として相手エースをマウンドから引きずり下ろす。
援護をもらった宮台投手は、終盤も140キロを超える直球を軸にテンポ良く投球を続ける。八回の攻撃では、2死二三塁からセカンドへゴロを打つと全力疾走で内野安打とし、貴重な追加点。試合を通じて与四死球7、被安打8と毎回走者を出す苦しい投球ながら、二回以外は得点を許さず今季4回目の完投で勝利をつかみ取った。
東大は明日22日、法大との2回戦を戦う。勝利した場合、2002年秋季リーグ以来の勝ち点となる。
(文・竹内暉英)
今季2勝目を挙げた宮台投手のコメント
――試合を終えて良かった点は
苦しい投球だったが、ロースコアに抑えられたのが良かった。ランナーがたまった勝負所を0点でしのげたのが大きかった。体の状態は良く、球速は出ている感触があった。
――課題は
状態は良かったが、まとまらない投球になってしまった。試合の入りを荒れずに安定させられるようにしたい。特に序盤はコントロールが悪く思い通りのところに行かなかったので、開き直ってキレのある真っすぐを投げることを心がけた。低めのシンカーを見極められていたので、球の質を上げていかないと今後通用しないと思う。
――チームとしては12年ぶりのシーズン3勝目となったが
1つ勝つというのが大きい。目標は明日勝って勝ち点を取ること。切り替えて準備していく。
――次の試合に向けて
これまでの調子を考えると3試合目に投げるのは厳しいと思うが、自分が投げられるようにできる限りの準備はしておく。周りから見ても東大が勝ってもおかしくないところまでは来ている。五分五分の勝負をして、勝ち点を狙っていきたい。
六回に勝ち越しの2点適時二塁打を放った田口選手のコメント
――六回の同点の場面、どのような気持ちで打席に入ったのか
打ったのはスライダー。三振せずに(ボールを)前へ飛ばすことを意識した。試合前練習で2回バットを折るなど調子は良くなかったので、最悪当てるだけのバッティングでいいから外野に運ぼうと考えていたが、思ったより飛んで良かった。高校時代の野球部の友人が新潟から駆けつけてくれていたので、彼にいいところを見せられて満足です。
――宮台投手からは何と言われたか
ただ「ありがとう」と。苦しそうに投げていたので、チームとしても彼のために点を取って勝とうという雰囲気だった。
――明日に向けて目標は
走者がいる場面ならその走者を返すバッティング、いない場面なら本塁打を狙っていく。
この試合の速報記事→ 硬式野球部、宮台投手の粘投で法大に勝利 12年ぶりのシーズン3勝目
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→ 硬式野球部 今季最多の4得点も、3本塁打浴び9失点で慶大に連敗