硬式野球部は8月15日、京都大学との定期戦、通称「双青戦」を戦い、2ー7で敗れた。令和の通算成績は1勝2敗となり、京大に勝ち越しを許した。定期戦の通算成績は東大の52勝27敗となった。(取材・川北祐梨子)
京大|0 0 1 2 4 0 0 0 0|7
東大|0 1 0 1 0 0 0 0 0|2
この日の東大の先発は、11日以来の登板となるエース・井澤駿介(農・4年)。100人ほどの観客が見守る中、試合序盤の一、二回表は京大を0点に抑えた。一方の東大打線は二回裏、京大の守備に失策が重なり1点を先制。しかし三回表には京大が伊藤伶真の本塁打で追い付いた。四回表、井澤が無死で四球を与えると、6番・深見駿斗にも本塁打が飛び出し、京大に2点のリードを奪われた。
四回裏、東大は山口真之介(理II・2年)の二塁打などで1点を返したが、守りでは井澤の調子が思うように上がらない。五回表、再び無死で四球を与えると、中前打、本塁打と京大打線に捕まり、4失点。得点は7ー2となり、井澤はマウンドを降りた。その後も二死満塁のピンチとなるが、平田康二郎(文III・2年)が踏ん張り、追加点を許さず切り抜けた。
五回裏、この回からマウンドに上がった京大の徳田聡に対し、単打と四球で二死満塁に。反撃のチャンスかと思われたが、代打に入った和田泰晟(農・3年)が空振り三振に打ち取られ、この回無得点で試合を折り返した。
試合後半には東大守備陣が本領を発揮。平田は七回表を三者凡退に抑えるなど、テンポの良いピッチングを見せる。正捕手で主将の松岡泰希(育・4年)も、二塁送球1秒9を切る強肩を生かして盗塁を二度阻止し、会場を沸かせた。打撃陣は得意の盗塁などで追撃を図るも、得点には届かず、試合終了を迎えた。
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京大とは3日前の12日に全国七大学総合体育大会(通称七大戦)で戦っており、その際は東大が2ー11、七回コールドで勝利した。明暗を分けた要因は、打線やエースの不振、継投のタイミング、前日までの遠征で蓄積した疲労など、複数考えられる。来月10日から始まる秋季リーグ戦に向け、立て直しに期待したい。
【記事修正】2022年8月26日12時28分、記事5段落目の松岡選手の二塁送球の速さを修正しました。
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